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第24話 悪魔の三姉妹編 最終回 サキよ永遠に
Aパート Bパート 今週のチェック
 
 いよいよ最後です。
 雷光またたく一室で、キャンドルに照らされるレミの顔。「ワルキューレの騎行」のレコードをかけ、手にはワイングラスと相変わらず優雅なセレブスタイルだが、内心では「麻宮サキ、もう我慢できない。最後の決着をつけてやる。見ててなさい、あたしの手で直接お前の息の根を止めてやるから!」と、物騒なことを考え中。
 三平、道を歩いていると、すぐそばに停まった車のドアが開き、いきなり拉致されてしまう。
  
 自宅で勉強してるサキ、後ろから母の「サキ、三平さんがいらしたわよ」と言う声に、振り向いて、「ええこんな時間に?」

 が、次の瞬間、ナツの悲鳴と共に、三平が手に持った小さなナイフでサキに襲い掛かる。
  
 ここは、二人とも俳優自身がアクションをこなしているが、狭いセット内と言うこともあり、かなりぐだぐだしている。
 サキの首を絞める三平を後ろから母ナツが懸命に止める。

 清水まゆみさん、てっきりもう出ないと思っていたが、最終回にきっちり出ていたのだった。ただ、これが最後の出演シーンだと思うが。
 優劣不明のまま、オープニングタイトルへ。

 市立緑ヶ丘病院へ、神がポルシェで駆けつける。
  
 ベッドで眠っている三平、サキが心配そうに見守っている。
 相変わらず濃い顔の神が入ってくる。三平の様子をちょっと見て、「鎮静剤で眠っているのか?」と尋ねる。頷くサキ。
 医者のところから戻ってくる神と、三平の病室から降りて来たサキが顔を合わせる。こうして並ぶと、神(中康次)の背の高さが良く分かる。
 神「医者からカルテを見せてもらった。症状から見て、P3Yに間違いない」
 サキ「P3Y?」
 神「近代ゲリラ戦争で使われた洗脳薬だ」
  
 ますます濃くなる神の顔。
 神「打たれると思考形態(?)が麻痺してロボットのように相手の命令どおり動いてしまう」
 サキ「そんなっ」
 神「あまりに人間性を無視した薬品兵器だとして、製造禁止になった筈だが……」

 薬品兵器……新鮮な語感だ。

 サキ「レミよ、海槌レミの仕業だわ! あたしを殺そうとして三平まで……助かるんでしょう、神、元の三平に戻るんでしょう?」
 神「問題は残された時間だ……確かに解放剤はある。24時間以内に注射しないと麻痺した思考形態が永久に元に戻らず、遂には死に至ってしまうと言うことだ。三平が打たれたのが今日の夕方だとすれば……タイムリミットは明日の夕方だ」(そりゃそうだ)

 なんで、普通に解毒剤と言わず、解放剤などという造語を使ったのか? 洗脳から解き放つと言う意味を強調したかったのだろう。

 サキ「どこに行けば手に入るの? すぐ持ってきてよ神!」
 神「落ち着け、製造禁止になった薬の解放剤だ。簡単に入手できるかどうか……とにかくお前は一旦家に帰って、お母さんを本部へ連れて行け。万が一でも危険があってはいかんからな」
 この一言で、ナツ役清水まゆみさんの出番が全てが終わったことが分かる。

 頷くサキのアップに、サブタイトルが重なる。
 病院の廊下で腕組みして座っていた神、三平の部屋から看護婦の悲鳴を聞いて駆けつける。三平は散々暴れまわった末、窓を壊して下へ飛び降りる。そして待ち構えていたレミの部下の車に再び引っ張りこまれてしまう。

 ここも、役者本人が演じていると思うが、三平が勢い良く折り畳んだスチールパイプの椅子を神に向かって投げ付けるシーンがある。結構危ない気がする。
  
 サキの自宅の電話が鳴る。後ろに見えるのは、背後霊ではなく神の顔です。
 サキ「はい、麻宮です」
 レミの声「ふふふふっあたしよ、海槌レミ。どうサキ、親友の三平に殺されそうになった感想は?」
 サキ「てめえ、三平はどこだ!」
  
 レミ「大丈夫、ピンピンしてるわよ……ところで、三平にP3Yを打ったのが昨日の午後3時、だから解放剤のタイムリミットは今日の午後3時」(そりゃそうだ)

 ちなみに今は、午前10時なので、残り5時間である。

 レミは、解放剤は自分が持っていると言い、午後1時に「イースト製薬城北(?)工場」に取りに来いとサキに命じる。

 サキ「てめえ、てめえ……!」
 憤りのあまり、言葉が出ないサキ。レミは冷静に受話器を置く。

 しかし、直後、レミは手にした解放剤のアンプルを床に落とし、靴で押し潰してしまう。彼女は最初から解放剤を渡す気などなかったのだ。
 当然サキは指定の場所へ即座に向かおうとするが、神が引き止める。
 神「これは罠だ。お前を誘い出して殺すのが狙いなんだぞ。解放剤があると言うのも嘘に決まっている!」
 サキ「でも行かなければ三平が!」
 神はサキの前に立ちはだかり、「諦めろ!」
 サキ「なんだってぇ……」
 神「こうして誘い出すからには、レミは完璧な準備をして待ち受けているはずだ。行けばお前は必ず殺される! 仮に三平を救い出せても、三平が助かる確率はほとんどゼロだ!」
  
 神の冷徹な指摘に、サキは「それがなんだって言うんだよ! 三平仲間じゃないか、仲間を見殺しにすることなんか出来ないよぉっ! 三平に命を助けられたことだってあるのよぉ」と、反発する。10〜11話で、銃弾を受けて川に流されたサキを助けて介抱する三平の姿が挿入される。
 サキ「信じられないよ神、人間は確率だけで動くのかよ? 今まであたしや三平のことどう思ってきたんだよ?」
  
 神「感情に流されるな、サキ!」

 それぞれの思いを込めて、見詰め合うふたり。
  
 サキはそれでも神の横をすり抜けて三平を助けに行こうとするが、神にお腹を一撃されてあっさりダウン。

 このくだりは、25話のメイキングでかなり丹念に舞台裏が撮影されていた。
 サキの体をゆうゆうお姫様だっこして、ベッドに横たえる。
 ある決意を胸に、サキを見詰める神。かっこ良過ぎである。

 ここでアイキャッチ。
 異例なほど早いが、最終回と言うことで、Bパートが常になく長いためだ。

Aパート Bパート 今週のチェック
 
 問題の、イースト製薬の工場。海槌財閥の系列企業だったのだろうか。
 がらんとしたフロアに、机を置き、仮の作戦室にしているレミ。その前に三平、後ろに黒服の部下が数人並んでいる。彼らはレミが金で雇ったのだろうか?
 レミ「そろそろ時間よ、さあいらっしゃい、サキ!」
 レミ、暗い通路を三平や部下を連れて歩いていたが、
 突然、天井から神が舞い降りる。
 レミ「神恭一郎!」
 神「解放剤はどこだ?」
 レミ「あっははっ、そんなものがあると思ってるの? 三平、やりなさい!」
 レミの命令に、三平はナイフを構えて神に襲い掛かる……が、
 レミ「きゃああああーっ」

 間違えてレミを刺してしまう。

 ……薄々そうじゃないかと思っていたが、レミって、実はバカなのでは?
 神は暴れる三平を取り押さえて、逃げる。レミの部下たちはあまりやる気がないようで、その間突っ立ってるだけ。

 レミ「殺せぇーっ! 二人とも殺せーっ!」
 その絶叫で、漸くマシンガンを乱射する。無論、当たらない。
 その頃、サキも目を覚ます。時計を見ると1時半。
  
 神は三平の体を抱きかかえて工場の外へ抜け、土手を越えて、お姫様抱っこして停めてあるポルシェまで運ぶ。
 三平を助手席に乗せ、とりあえずホッとする神。だが……、
 運転席のドアを開けた瞬間、一発の銃声が響く。
 狙撃したのは、勿論レミである。
  
 一方、サキは、久しぶりにバイクで現場へ急行していた。実際に運転しているのは男性スタントであるが。
  
 橋の上でバイクを止めるサキ。ヘルメットを脱いで、
 神のポルシェが停まっているのを見付ける。
  
 迷わずそこから飛び降りる。斉藤由貴は、手摺から身を乗り出すだけで、実際に飛ぶのは男性スタントマンであることは言うまでもない。コマ送りしてみると、別人だというのはすぐ分かる。
  
 そこに斉藤さんの着地ショットをつなげば、あたかも彼女が飛び降りたように……見えんか。
  
 サキ「三平……」
 車の中に三平の姿を見付け、ひとまずホッとする。しかし神の姿が見えないので周囲を探して廻る。

 その神、
  
 何故か、あーんな遠くにいた。

 あそこまで歩けるくらいなら、車を運転して病院へ行けたんじゃないか?
  
 サキは神の元へ駆け寄る。
 サキ「神、あたしの代わりに三平を?」
  
 神は黙ってふところからタバコを取り出し、口にくわえようとするが、ポトリと箱ごと落としてしまう。
 もっとも、ここ、小指を曲げて箱を支えていたのを、小指を伸ばしてわざと落としている所作が丸分かりである。
  
 神、落としたタバコを拾おうとするが、そのまま糸が切れた操り人形のようにべたっと座り込んでしまう。そのもたれていたコンクリートの橋脚には、どす黒い血が……。
 サキ「神……!」
 神「残念だが、レミは解放剤を持っていなかった。あとは本部に希望をつなぐだけだ。きっと入手できる。きっと……」
 サキ「喋っちゃダメ、医者呼んでくる!」
 だが、神はその腕を掴み、
 神「サキ、お前たちのこと、俺がどう思ってるか聞いたな?」
  
 神「俺は前から、妹と弟のように……」

 「スケバン刑事」で、管理人が一番好きな台詞かもしれない。
  
 サキ「そんなこと……あたしのせいで! あたしのせいでこんな……死なないで神! 死なないで……」
 神「サキ……」
 すっぽりとサキの顔が入りそうな大きな手で、慈しむようにサキの顔を触り、
  
                                   くたっ

 かなり分かりやすく死ぬ。
  
 サキ「神、汚いよ、あたしを残して逝っちゃうなんて、汚いよーっ、神ーっ!」
 神の体に縋り付いて泣き叫ぶ。
 と、ポルシェの無線機から、事務的な女性の声で「こちら本部、P3Yの解放剤を入手できました。運ぶ場所を連絡してください」

 なんでここで、暗闇指令に喋らせないのか疑問だけどね。
 それに対するサキの反応は省略されているが、この場所を教えたのだろう。

 しかし、そういう大事な無線が入るかもしれないのに、神が車からだいぶ離れたところまで動いていたのが、ますます不自然に思えてくる。
  
 それはさておき、サキ、レーシングスーツの肩をつかんで、一瞬で脱ぎ捨てる。天知茂もびっくり。
  
 その下は当然、セーラー服。特に意味もなく空高く舞うレーシングスーツ。
 スケバン刑事として最後の戦いに向かうサキ。くぅー、燃えるわぁ。
 レミも、三平に刺された傷口を押さえようともせず、ひとり机の前に座っていた。既に死は覚悟しているのだろう。
 臨時雇いの手下たちも帰ったのだろう。「お疲れーっしたぁーっ」とか言って。

 しかしサキがやってきてくれたから面目も立つが、サキがレミなど放っておいて、三平を助けることを優先させていたら、かなり惨めな最期だったろう。あるいは、サキ、本部の人間が三平に解放剤を打つのを見届けてから、レミの元へ向かったのだろうか?
 レミの声「サキ、あなたの仲間とやらは全て私の手に落ちた。これでお前はたった一人、そして私も……戦うものには孤独がもっとも似つかわしいわ」

 しかし、この時点で三平は救出されているから、レミの表現は少しおかしい。神についても、殺したのであるから、「手に落ちた」わけではない。

 サキがゆっくりと敷地内を歩いていると、搬入口のようなシャッターが開いて、レミが堂々と姿を現わす。
  
 サキ「レミ!」
 レミ「待ってたわよ、サキ、いよいよ最後の決着をつける時が来たようね」

 ヨーヨーを構えるサキ。
  
 お得意のヨーヨーを操って見せる。ここ、映像としては数秒だが、撮影にはめちゃくちゃ時間がかかったと25話のメイキングシーンで分かる。何故なら、斉藤由貴さんはヨーヨーが下手だったからだ。

 なんかがっかりしちゃうね。
  
 レミ「いらっしゃい、こっちよ」
 レミはサキを誘って、工場の内部へ降りる。
 レミ「サキ、もっとも魅力的な宝が最後に残ったわ……サキ、お前よっ!」

 子供の頃から日本を支配することだけ考えて生きていたレミさんも、この段階では、サキを殺すことが人生の目標になってしまっている。まだ若いし、お金もたっぷりあるのだから、海槌財閥とは関係なく、レミ自身の野望として日本支配に挑めばよかったのに。まあ、サキを殺してからゆっくりと再起を図るつもりだったのかもしれないが。
 大事な人を亡くしたばかりのサキの反応も、かつてないほど激烈だ。

 サキ「黙れっ! 貴様の野望のせいで、一体何人の人間が犠牲になったことか」
 レミ「ふふっ、お前の大切な仲間もね! 神恭一郎、彼には楽しませてもらったわ」

 あえてサキを挑発するレミ。
 サキ「許さない、あたしの全てを懸けて、貴様を倒す!」

 踝を返し、入り組んだ機械室のようなところを走り抜けるレミ。
  
 レミを追ってサキが最深部に入ると、入ってきたドアが勝手に閉まり、電光パネルが点灯してロックされる。
 レミ「サキ、もうどこにも逃げられないわ! 私とお前は、ここで一緒に地獄に落ちるのよ!」
 サキ「貴様を倒すためなら、どこまででも付き合うぜ」

 いつになくノリの良いサキ。普通なら「地獄へは貴様ひとりで行きなっ」とか言うところだが。
 じりじりと後退するレミ、あわせて間合いを取るサキ。

 それにしても、なんでレミは銃を使わないのだろう? さっきは神を狙撃していたが……。恐らく、三平に刺された傷でもう助からないと諦めたので、サキを道連れにして死のうと言う気持ちになったのだろう。
  
 と、レミ、背後の操作盤に飛びつき、笑顔でそのレバーを下げる。天井を走る鉄管などから、黄色いガスが噴出し、続けて蒸気のような気体が溢れ出す。
  
 頭上を見上げるサキ。振り向いた時の後れ毛が悩ましい。
 たちまち咳き込むサキ。
  
 たちまち狭い空間をガスが占領して行く。

 レミ「毒ガスよ、吸い込んだら、ものの5分で死ぬわ、ははは、あっはははっ」

 多少なりともガスを吸ったのか、苦しそうな表情になるサキを見て、
 レミ「そろそろガスが回ってきたようね!」
 と、ルンルン気分でサキに近付こうとするが、
 レミ「う゛っ」

 手前から吹き上げた毒ガスを、自ら浴びてしまう。

 やっぱり、レミって……
 レミ「うっ、げほっ、あと少し……あと少しで楽になるわ」
  
 サキ「レミ、たとえ地獄へ落ちようが」
  
 サキ「貴様だけは……」
 サキ「許せない!」(許せねえ?)

 渾身の力で、必殺のヨーヨーを飛ばす。
 闇を切り裂くヨーヨー。
 無論、今のレミにそれを避けることはできず、反動で横の階段に思いっきり頭をぶつける。
 パシッと戻ってきたヨーヨーを掴むサキ。
 それでも何とか立ち上がるレミ。
 レミ「あたし一人を倒して、全ての悪が滅びるとでも思っているの?」

 いきなり訳の分からないことを問い掛けるレミ。
 サキ「思っちゃいねえよ」

 普通に返すサキ。そりゃそうだ。レミが勝手に言い出したことだからね。
 サキ「だがなぁ、ごふっ、貴様のせいで学校を追い出された仲間たち、犠牲になった学生の一人一人が」
  
 サキ(自分の胸を拳で打ちながら)「あたしの体に叫んでるんだ!」
  
 サキ「海槌レミを、倒せってね!」

 ガスの噴射は激しく、時折サキの顔が見えなくなってしまうほど。
 今ならCGで安全簡単に撮影できるだろうが、当時は全て手作りなので、キャストもスタッフもかなり苦労されている様子が25話のメイキングで描かれている。

 なお、撮影の都合上、ここは全て(?)アフレコだが、口の動きと声があまり合ってない。
 サキ「あたしは学生刑事、このヨーヨーがある限り」
 サキ「スケバン刑事麻宮サキ、必ず貴様を倒す!」

 学生なのか、スケバンなのか、はっきりしろ。

 急に学生刑事とか言い出したので、スケバンはもう卒業したのかと思ったが……。
 レミ「サキ、あたしは今人生に感謝してるわ、お前と言う一生に一度出会えるかどうかと言う相手に巡り会えて!」
 サキ「海槌レミ、人間として、デカとして、けして貴様を許せねえ!」
  
 ここで改めてOPタイトル曲が流れ、サキのアップを二つのアングルで交互に映す。
 そして今度こそ、最後のヨーヨー投げ。台詞はない。
 ヨーヨーが命中し、「ああああー」とくるくる回転しながら悶えるレミ。なかなか死なないなぁ。
 小気味良い音を立ててサキの掌に収まるヨーヨー。
  
 しかし、とにかく往生際の悪いレミ、最後の最後にまたレバーを動かし、工場全体を爆破させようとする。
  
 斉藤由貴、高橋ひとみともに、手前に爆破の起こるアクションを自らこなしている。
 天井から焼けた建材が落ちてくる。
 レミ「あははっ、あはははっ、あはははははっ……」

 最後まで笑い上戸のレミだった。
 いつまでもしつこく反響するレミの笑い声の中、炎の中に消えていくサキの姿。
 これが、本編でのサキの最後のショットとなる。
  
 その後、工場外にも爆発が起き、
 最後は画面全体が炎に包まれる。もっともこの映像は、特撮ヒーロー番組から借りてきた素材だろうが。

 しかしレミ、事前に自爆装置まで用意していたとは……負ける気マンマンじゃねえか。

 また、最後の戦いと言いながら、「お前を倒す!」などと口で応酬するシーンばっかりで、これと言ったアクションシーンがなかったのはちょっと拍子抜けだ。
 その爆発音が鳴り止まないうちに、次のシーンへ。
  
 サキの机の上に飾られた白いバラを、沼先生や美也子たちが悲しそうな顔で見詰めている。
  
 その中に、三平の姿があるので、解放剤が間に合ったことが分かる。

 美也子「サキが死んじゃうなんて……信じらんない!」
 机に突っ伏す美也子。
 美也子「サキに何にもしてあげられない……最後までカッコつけやがって! バカヤロウ……」

 泣きながら叫ぶ美也子の言葉が胸に沁みる。他の女子生徒たちも泣き出す。

 沼「泣くな、サキは死んではいない。」
 沼「あんな寂しがり屋がひとりでいられるわけがないんだ。お前たちのいるこの学園に、きっと帰ってくる! そうじゃないのかみんな! そうだろう!」

 勢いだけの台詞をまくし立てる沼先生。
 普段なら相手にされないところだが、みんな気持ちが昂ぶっているので、「せんせえ」と、女生徒の一人が沼の胸に顔を埋めたりする奇跡が起こる。

 沼がそう言っているのだから、工場跡からサキの死体は発見されなかったのだろう。
 遙か後のリメイク映画では、サキは生きていてアメリカへ行っていたことになっているが、あくまでそれは別の作品としてとらえるべきだろう。よって、ドラマにおいて、サキは生死不明の状態と言うことだ。

 それにしても、自分はてっきりもっと明るい結末になると思っていたので、この結びは意外だった。
 特に、サキに告白までした三平が可哀相過ぎるではないか。
 三平、ひとりベランダに出る。頬を涙が伝う。

 三平の声「サキ、お前はほんとに死んじまったのか? いや、必ず生きてる。いつかどこかでまた会える日が来ると俺は信じてるよサキ」
 三平の声「それまで、さよなら、サキ」

 校舎の外から三平の姿を映す。

 意外にも、最後は三平のしかめ面でフィナーレ。

 ただ、今回は最終回と言うことで、いつものエンディングタイトルバックではなく、ちょっとした過去の名場面集となっている。
 その三平のいる校舎の外観から、「白い炎」と共にクレジットが表示される。
 これは今回のタイトルバック用に撮った映像。
 これは第3話……か?
 これも3話から。
  
 えーっと、これも3話だっけ?
 サキをしつこくコンサートか映画に誘う三平。
  
 神も、最初はちょくちょくセクハラまがいのことをしていたなぁ……。
 これも今回撮られた素材。
  
 サキと三平のデート。
  
 嬉しいことに、最後の最後に児島みゆきさんのカットがあることだ。
 太郎、一子、照代たちの準レギュラーの姿も。

 何故か、暗闇指令の姿がなかったな。
 最後は、サキの眩しい笑顔。

 以上で、全てのレビューが完了、と言いたいところだが、まだ特別編の25話があるのだ。一応、これもザッと紹介しておきたい。
Aパート Bパート 今週のチェック
週の恭一郎チェック
・最後の最後に大活躍。単身敵地に乗り込み、三平を助け、しかも自分は狙撃されて感動的に死亡すると言う美味しい役だった。
今週の三平チェック
・最後なのに、レミの道具として利用されるトホホな役回り。おまけにサキは行方不明となって、踏んだり蹴ったりであった。
今週の暗闇指令チェック
・一切、出ません。
今週の突っ込みどころ
・今回、かなり急展開で突っ込みどころが多過ぎて困る。本文で触れなかったが、どうしていつまで経ってもレミは野放しなのだろう? 製造禁止のP3Y、そして解放剤までどうやってレミは入手したのか? 工場周辺で銃声がしているのに、どうして騒ぎにならないのだろう? などなど。サキが死んだことになっているが、それにしたって、サキが最後にレミと一緒に工場内にいたことは誰も知らないのだから、美也子たちがサキが死んだと思い込むのも変と言えば変である。
今週のまとめ
・やや急ぎ足で、レミとの決着を描いた最終回。

・神恭一郎の死や、悲劇的な結末など、見所は多いけれど、それ以上に突っ込みどころも多かった。

・今週の評価 ★★★☆☆(3/5)