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第9話 いじめの根を断て
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 イジメと言う社会問題を正面から問う第9話。
 だが、始まりはかつてないほどほのぼのしたシーンから。初めて会ったその日からしつこくデートに誘ってきた三平の願いが叶い、サキとオープンカフェでお茶してるの図。
  
 他愛なくショッピングを楽しんでいると、
 沼先生と高木先生に見付かってしまう。
 道草をするなと言う沼先生に対し、サキは「道草は人間性を豊かにするもんだって文豪ゲーテも何かに書いてましたわ」とゲーテを持ち出して反撃する。
 沼「ゲーテ?」
 サキ「読んだことないんですか?」
  
 沼「バ、バカ言え、はははっゲーテを読まずして教師が務まるか、ねえ高木先生」
 高木「ほほほっ、そ、あたしだって読んでますわよ」
 適当なことを言って誤魔化すふたり。

 真面目な三平は二人が去った後、「ほんとにゲーテがそんなこと書いてるのかなぁ」と考え込むが、サキはさっさと置いて歩き出す。
 最後は、ショップで服の品定めをしている。これも全部三平が払うのだろう。
  
 親子らしいで二人連れが同じく服を選んでいるのを、サキは見る。三平は「おふくろさんっていいもんだよな、サキのお母さんは?」と、かなり無神経なことを聞くが、彼は何も知らないのだからしょうがない。

 サキ「三平くん余計なこと聞かないで……お母さんのこと聞いたら、絶交よ」
 「絶交ーっ? そんなぁ」とぼやきながら三平がその場を離れたあと、
  
 サキはさきほどの親子の、母親がレジへ会計に行った隙に、娘の方が紙袋に服を押し込むのを見てしまう。
 サキはひそかに彼女に近付き、「お母さんを悲しませるようなことをするもんじゃないわ」と言い、服を元に戻す。

 ここでタイトル。

 その後、一転して刑務所の外観が映される。
 悄然と建物から出てくるサキ。
 母親に面会に来たのだが、また拒絶されたのだった。
 母親の心が分からず、苦悩するサキ。
 母は内職で忙しくてそんな暇はないのだった。

 そのままバイクで、人気のない廃墟のような広場へやってくるサキ。神にあらかじめそこへ来るよう言われていたのだろう。
 と、突然鉄パイプのようなものがサキに投げ付けられる。
 薔薇を片手に神サマ登場。

 サキ「今日のあたしはいらいらしてるんだ。この鉄パイプであんたの頭を砕いてしまうかもしれないよ」
 鉄パイプを神に向けて叫ぶサキ。

 それに対し神は一言、
 神「刑事には一瞬の油断も許されない」

 そうかなぁ……?

 神は何事もなかったように任務の話をしようとするが、サキは母親が自分に会ってくれないのは何故だと問い質す。
  
 サキ「何故なの? 何故母さんはあたしに会おうとしないの?」
 神「何故だか俺たちにもわからん」(←わからんのかいっbyサキ)
 「だが、お母さんの心を知る手掛かりはある……」
 神「この造花はお前のお母さんが作ったものだ」
 神はそう言って、サキの足元に放ってよこす。
 サキがそれを拾うと、神がその背後から現れる。瞬間移動もできるのかお前は。

 神「サキ、その花びら一枚一枚にお前に対する祈りが込められていると思わないか」
 サキ「あたしに対する祈り?」
 神「それをどう受け止めるかはお前次第だ」

 だから、結局何が言いたいのかさっぱり分からない神サマでした。ま、いつものことである。
 ここでやっと暗闇指令からの命令が伝えられる。今度は薄くてかなり小さなプレーヤー。当時、これだけ小さな再生機器があったのだろうか。
  
 指令の声「お前は今度、都立泉ヶ丘高校に転校する。半年ほど前から集団万引き事件が続発するようになった。万引きされた品物は学園内で密かに売買され、それによってえられた代金が生徒たちを背後から操る人物に渡されると言う事実が浮かび上がった。さらに正義感に燃えるPTA役員、青山二郎氏が万引きした生徒を注意したところ、数日後何者かによって轢き逃げされて死亡している。サキ、足元を見てみろ」
 声にあわせて、万引きの様子や、轢き逃げの様子などが映し出される。クラッシュギャルズ、か……(遠い目)

 しかし、そこまで分かってるのなら、さっさと警察を学校へ突っ込ませて補導すれば良いのでは、とも思うが。
 集団万引きって、単なる窃盗じゃねえか、と。

 面白いのは、話の途中、サキに呼びかけることだ。と言うことは、録音ではなくリアルタイムでサキに話しているのだろうか。
  
 指令「お前の足元に生えているのはドクダミ草だ。その1本を根から抜き取ってみろ。1本のドクダミ草の下には無数の根が張り巡らされているのが分かったはずだ」
 言われたとおり、1本引き抜いて根っこを見るサキ。
 「そうでもないなぁ」と思いつつ、黙って聞いているサキ。

 指令「その根を根絶やしにすることが、今回のお前の任務だ」


 で、次のシーンで早くも転入生として泉ヶ丘高校へ来ているサキ。
 担任の先生を演じる名取幸政氏は、「反逆同盟」4話で娘に暴力を振るわれる父親役を演じているが、その娘を「スケバン刑事」の準レギュラーの菊地陽子氏が演じているのが奇縁である。
  
 サキが青山優子の隣の席に座れと言われ、机の間を進むと、なんと、青山優子は、この間サキが万引きをやめさせた娘ではないか。確かにすごい偶然だが、このサキの驚き方は少々オーバーだ。つまり、彼女の父親が轢き殺されたPTA役員だと言うわけだ。もっとも、青山と言う姓はさほど珍しくないので、それだけでサキが決め付けるのも気が早いが。
 教師が早速授業を始めるが、突然、優子が悲鳴をあげる。
 教師「青山どうした」
 優子「すいません」
 しかしその後、斜め後ろの男子が紙切れを彼女に投げつける。広げて読む優子。周囲のいかにも素行と頭の悪そうな生徒たちがにやにやしている。
 しばし逡巡していた優子だが、急に机の上に乗って、「コケッコーコケッコー」と、手をバタバタさせてニワトリのマネを始める。
 これは演技の上とは言え、かなり恥ずかしい。
 サキが彼女の体から落ちた紙切れを見ると、
 こういう命令が書いてあった。もう一枚には「悲鳴をあげろ」とある。つまり、彼らにそう言うことを強要されたのだ。
 優子は机に突っ伏して泣き出す。
 サキ「先生、見て下さい」
 教師「こんなもの、冗談に決まってるじゃないか、ちっ、それを真に受けて……」
 と、文字通りそのメモを握りつぶしてしまう。

 こういうことなかれ教師、昔も今もいるよね。
 次のシーンでも全力でいじめられている優子。
 優子は「いやー、やめてよー」と嫌がり、涙を流している。
 いじめっこ「これに懲りたらあたしたちに逆らうんじゃないよ」
 ……しかし、別に逆らってないと思うが……。
 彼らの手は転入生のサキにも早速及ぶ。屋上に呼び出されるサキ。
 いじめっこ「サキ、転校早々、センコーにチクるとはいい度胸じゃないか」
 サキ「わたし、ああいうイジメは好きじゃないんです」
 と言うと、いきなりバンと平手打ちされる。
  
 むにむにして可愛いですね。
 サキ「何するんですか」
 いじめっこ「この学校を無事に卒業したかったら、あたしたちに逆らうんじゃないよ!」
 さらに転校生は挨拶料5万円を払う義務があるとふざけたことを言われ、
 サキ「5万円ですってーっ? そんなの無理です。高校生のあたしにそんな大金あるわけないでしょう!」
 彼らは「なかったら作ればいい、あたしたちの言うとおり働けば5万や10万なんて金すぐできるんだ」とうそぶく。
 サキは商店街に連れてこられ、個人経営の文房具の前で「万年筆を10本万引きして来るんだ」と命令される。
 そう、彼らが万引き犯の一味だったのだ。

 実にカンタンに万引き事件の手掛かりを得られるスケバン刑事でした。ほんとに何もしてないのに。

 サキは「あたしそんなのできないですぅ〜」と抵抗するが、万引き事件を探るのなら、ここは大人しく従うのが得策なのでは? ま、結局無理矢理店に入らせられるんだけど。
  
 たくさんの高級万年筆と、店主のおじさんの様子を交互に見遣るサキ。
 そして遂に、一本の万年筆を手に取るのだった。

 しかし、万年筆ってどこで引き取ってもらうんだろう。あるいは生徒たちに格安で売るとか。うーん、しかし高校生が万年筆を欲しがるとも思えないが。

 ここでアイキャッチ。

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 一旦は万年筆を手に取ったサキだったが、
  
 サキ「すいませーん、ボールペン十本ください!」

 結局、命令に逆らうのだった。だからそれじゃ捜査にならんだろうが。
 当然、次のシーンで、彼らから袋叩きにされる。
 口々に罵りながら、サキを殴ったり叩いたりする不良三人。

 ただ、
 突き飛ばされたサキを優しくおでこで支え、
 体を触るときもちゃんとデリケートゾーンは避け、
 頭を押さえつけるときは積み上げたタイヤをクッション代わりにする、など、全体的に紳士的な袋叩きであった。
 地面に横たわるサキのお腹がちらっと見える。
 助け起こされてからの、お腹に優しい膝蹴り。
 実際は全然効いてないと思うが、効いたふりをして尻餅をつくサキ。と、そこへ、
  
 チンピラ風の会長と呼ばれる男が車でやってきて、彼らから上納金を受け取るシーンが展開される。

 はい、(ほぼ)事件解決。

 ほんと、何もしないでこんなにスピーディーに事件の黒幕が誰か知ることが出来た、サキってやっぱり天才刑事なのかもしれない。
 会長は「お前ら、後でディスコに来い。金の心配要らないからよ」と太っ腹な台詞を放つ。

 彼らは走り去る会長の車に対して「ありがとうございます」と一礼する。こういうところはある意味礼儀正しく真面目なんだけどね。暴力団に行ったら出世するぞ。

 それ以上やられることもなく、サキは放置される。
  
 やがてサキが立ち上がり、服の汚れをはたいていると、例によって神出鬼没の神サマが登場。

 しかしここは、頷く神にサキが「神、バックにいる奴が現れたようだよ」と告げるだけで次のシーンへ。
 できれば、神が「黒幕は判明した。後はこちらで処理する」と言うが、サキが「待ってよ神、まだやることがあるんだ」とかなんとか言って、捜査を続行する意思を示すやりとりが欲しかった。

 むしろ今回の主題である、青山優子問題に移る。
  
 優子の母親がきりもりしているラーメン屋にサキがふらっと入って来て、「醤油ラーメンください」と注文する。
 店の手伝いをしていた優子が彼女に気付いて話しかける。
 優子「何しに来たのよ」
 サキ「ラーメン食べに来たのよ」
 優子「食べたらすぐ帰ってよ、あたしのことはほっといてよ」

 彼女が警戒心もあらわに言うのには理由があり、その時、奥のテーブルに例のいじめっ子たちが客としていたからである。
 三人は食べ終わってさっさと出ようとするのを、
 サキ「ラーメン代払わないで行くつもりなの?」
 いじめっ子「サキ、さっきあれだけ痛め付けられたのに、まだ懲りないの?」
 さっさと行こうとする彼女たちをサキはしつこく呼び止める。
 サキ「待ちなさいよ。優子さんのお母さんが一生懸命作ったラーメンなのよ。払うのは当然でしょ」

 いじめっ子は他の客の存在も気になり、サキと睨み合っていたが結局金を払って出て行く。
  
 そこへサキのラーメンが出てくる。優子の母親は黙ってサキに頭を下げる。
 サキがさて食べようかにゃとしたとき、店の隅のレジから優子が数枚の札を取り出しているのを目撃する。
 無論、先程受け取った金を、不良たちに返すためだろう。サキは彼女に公園で追いついて呼び止める。
 サキ「ほっとくわけにはいかないのよ! いつまでこんなことを続けるつもりなの?」
 優子「お金を渡さなければ学校で毎日いじめられるのよ! 死ぬほどつらい万引きだってしなきゃならないのよ」

 サキは深く溜息をついてから、彼女の父親が不良たちを更生させようと必死になっていたことを話す。
  
 優子「だけどそのためにお父さんは殺されたわ」
 サキ「だったらどうしてお父さんを殺した人間に怒りを燃やさないの?」

 ムチャクチャなことを言うサキ。
 自分はそんな強い人間じゃないと言う優子に、
  
 サキは思いっきりビンタをする。
 彼女たちの様子を窺っている母親の姿が手前に映るが、これはちょっと出すのが早過ぎだろう。

 サキ「あんたのそう言う弱気が、悪の根っこをはびこらせるんじゃないか。死んだお父さんに恥ずかしいと思わないの?」
 暗闇指令の言葉を踏まえて説教するサキ。
 優子「だって、どうしたらいいのか分からないのよ……先生に相談もしたけど、なんにもしてくれないし……」
 サキ「先生や他人をあてにしたってしょうがないよ」
  
 優子「だったらどうしたらいいの!」
 サキ「あんたがイヤだって言うの! 二度と万引きなんかやらないって奴らの前で宣言するのよ!」
 優子「だけどそんなことしたら……」
 サキ「つらい目に遭うだろうね……だけどどんなにつらくても、一度はそこをくぐらないとあんた一生やつらに食い物にされるんだよ!」

 このサキの一連の説教はやや理想主義的だが、当時のイジメ問題に対するこれ以上ない対策になっていると思う。ただ、「一生」はオーバーだけどね。
 サキ「優子さん、あんたにはお母さんがいるじゃないか。それだけでも十分幸せじゃないか!」
 突然、いじめとは関係のないことを訴えるサキ。これはサキ自身の母親のことを重ね合わせての台詞だろう。
 続けて「少しくらい痛い目に遭うくらいなんだよ!」と言うが、さすがに乱暴な意見である。サキは少年院に入れられたこともある猛者だから、そういうことも平気で言えるのだろうが、優子のような人間にとっては、そうたやすいことではない。彼女は特に小柄だしね。

 それでもサキの勢いにおされて、最後には「あたしやってみる。弱い人間だってイヤっていうことくらいできるわ」と力強く宣言するのだった。だいじょうぶかいな。
  
 で、次のシーンでは早速不良たちと一緒に河原に来ている優子さん。話が早くていいや。
 ただ、ここは間にワンクッション(サキと神の会話とか)あった方が良かったか。

 優子「あたし、もう二度と万引きなんかしません!」
 と、不良たちの面前でキッパリ言う優子。
 さっきと同じエプロンをしていると言うことは、サキと分かれたその足で来たのだろうか。しかし、彼女の要求でわざわざ不良たちが勢揃いすると言うのも変だけどね。
  
 会長「バカヤロウ、ふざけるなーっ」
 会長おんみずから優子を殴る。会長まで来てるというのも、ますます変だ。

 会長の「オイ、頭冷やしてやれ」と言う指示に、
 本当に優子の頭を冷やす皆さん。文字通り取るなよ。
 そこへ、サキではなく、意外なことにお母さんが仕事着のまま迫ってくる。
 実はお母さん、武術の達人で、娘をいじめる不良たちをボコボコにしてしまうのである……と言う展開だったら面白いけど、
 彼女は娘を抱きかかえ、「娘はあたしの命です。リンチをするというのなら、あたしにしてください!」と叫ぶ。
 お母さん「優子、あたしはね、あなたに精一杯生きて欲しいと、それだけが願いなの!」
 何となくピントがずれた台詞である。
 会長は親子ともどもいたぶってやれと命令するが、その時、
 サキ「待ちな!」
 何故か一旦シールド(?)をあげて顔を見せてから、
 再び顔を隠して斜面を走り出すサキ。
 で、そのまま浅瀬の中まで突っ込んで不良たちを威嚇するのだが、はっきりいってここのバイクアクションは失敗していると思う。地形的にしょうがない面もあるが、どうにもスピード感がないのだ。深すぎて、時々バイクが倒れそうになるのもマイナス。

 サキは親子にそこを離れるように指示する。会長が「何だお前は?」と聞くと、
 サキ「なんでもいいよ、あたしはね弱い者いじめをする奴がだいっ嫌いなんだ!」
 ぷくっとして可愛い斉藤由貴さん。
 サキ「生徒を脅して万引きさせ、そのあがりを掠めるなんざぁ、男として最低だよ!」
 バイクから降りながら悪を糾弾するが、その時のムチムチした肢体が最高だよ!
 そしてヨーヨーを取り出し、投げつける。
 会長の額にめり込むヨーヨー。
 会長「おい、やっちまえ!」

 意外と頑丈な会長の顔だった。
  
 で、浅瀬の中でバトルになるのだが、かなり手抜きのアクションシーンとなっている。レビューするほうはラクチンだが。
 斉藤さん、ヘルメットがでかくて妙に可愛いし、お尻もぷくっとして色気がある。
 その中に、ひとりの敵を川底に投げ飛ばすアクションがあるが、ここは下に結構でかい石がごろごろしていて、危険じゃないか?
  
 チンピラたちを片付け、会長及び高校生たちに迫るサキ。と、後ろを振り向いてヨーヨーを飛ばす。
 もうひとり残っていた私服組に命中するヨーヨー。なんか物凄く人が良さそうだ。
 そして改めて近付くサキ。ここも、ヘルメットが不釣合いにでかいので、妙に可愛らしく見えてしまう。
  
 まず、メインで優子をいじめていた女子高生の腕を取るが、案外とへたれの彼女は「許してよ、あたしたちは(会長に)脅されてイヤイヤやっていたんだ」などと、卑怯な言い訳をする。

 サキ「ふざけんじゃねえよ、脅されてやったと言えばそれで済むと思ってんのかーっ!」

 全くもってそのとおり。

 ただ、以降の数カットで、サキがひとりひとりに対し説教じみた罵声を浴びせるのが、なんかおかしいと言うか、変な感じなのだ。
 サキ「お前ら一人一人が優子のように性根を据えてイヤだと言えば、悪の根っこがはびこることはなかったんだ!」

 結構、「悪の根っこ」がお気に入りのサキであった。

 ついで、
 サキ「心の中を覗いてみな!」
 サキのアップから、カメラが引くと、
 しゅんとしているふたりの生徒の横顔が入り込む。
 サキ「悪の根っこは外にあるんじゃないよ!」

 この演出と言うか、カメラワークも、なんか笑ってしまう。台詞がいきなり臭くなってるからだろうか。
 サキ「あんたたちの心の中にも生えてるんじゃないか!」

 胸倉を掴まれた人は、「斉藤由貴すげーカワイイ」と思っていたことだろう。

 ここでまたカットがかわり、
 サキ「甘ったれんじゃねえよ!」

 と、気持ちよく説教しまくっていたサキ、ふと気付くと、
 いつの間にか会長の姿があんな遠くに……

 まずは会長を確保してから説教しようね。
 もっとも、今回はバイクで来てるので取り逃すことはまずないのだが。しかし、会長、何で自分の車がとめてある方へ逃げなかったのか?
 あっさりと追いつかれる会長。
 会長、水の中で威嚇する犬のようにサキを睨む。
 ここ、エンジン音がほんとに彼が唸ってるように聞こえて、笑ってしまう。いや、ほんとに唸ってるのかな?

 しかし、いじめっ子たちは、何でこんな奴に従ってたんだろう?

 会長「お前は一体、誰なんだ?」
 ヘルメットを脱ぎ、サキ「2年C組麻宮サキ、またの名は……」
 「スケバン刑事!」
 今回は、転校してるのでクラスが2-Cになっているのである。芸が細かい。
  
 会長の目の前にヨーヨーを飛ばした後で、いつものようにカパッと蓋を開けて、桜の代紋を見せ付ける。
 会長「桜の代紋!」
  
 サキ「スケバンまで張ったこの麻宮サキが今じゃマッポの手先……だがな、てめえみてえな小悪党には体中の血が燃えるんだ!」

 普通は途中、「笑いたければ……」になるが、今回はそれを省き、さらに最後も今回限りのアレンジが加えられている。

 会長、ドスを取り出すが、ヨーヨーであっさり叩き落される。
 サキ「矢口、優子さんのお父さんを車で轢き殺した犯人はお前だね!」
 畳み掛けるサキ。そういや、その犯人探しもあったのか。
 あと、会長、矢口と言う名前だったのか。
  
 サキ「正直に言わないと、このヨーヨーでお前の鼻っ柱を叩き割るよ!」
 矢口「まっまっ、待て、優子の親父を轢き殺したのは確かに俺だ! 万引き事件の黒幕が俺だと気付いたので口封じのために……」

 これって、思いっきり脅して自白させてるよな。
 それにしても、意外と潔い会長であった。
 サキ「ばっかやろう〜、遊ぶ金欲しさに、人を虫けらみたいに殺しやがって!」
 ← 
 サキ「てめえ許さねえ!」
 しゃがんで、いつものポーズでヨーヨーを投げる。今回は、ヨーヨーを飛び石のように水面を走らせ、
  
 いつものようにチェーンで手錠のように手首を縛り、どういう仕組みになってるのか知らないが、チェーンはそのままに、ヨーヨー本体を飛ばして手に取る。

 こうして悪は滅んだのであった。

 そして、
  
 お母さん「できたわよ!」
 優子「はーいっ」

 笑顔の戻った親子の様子。いじめっ子たちももう彼女をいじめなくなったのだろう。あるいは、少年院送りかな。
 それを店の外から見て微笑むサキ。
 が、バイクにまたがり、挿してあった造花……彼女の母親が作ったものだろう……を寂しそうに見詰める。

 サキの心の声「神、花びらに込められた母さんの祈り、ちょっぴり分かったような気がするよ」

 分かるか? ま、サキの母親も優子の母親同様、娘のことを大事に思っていると言うことか?
 バイクで走り去るサキであった。


Aパート Bパート 今週のチェック
週の恭一郎チェック
・今回は極めて影が薄い。最初にサキを試すように鉄パイプを投げるのが目立つくらい。序盤に時折見せたお茶目な面も、この時期にはすっかり見られなくなってしまった。
今週の三平チェック
・念願かなってサキとデートをするが、無粋な教師や万引き事件に邪魔され、自身の失言もあり、散々だった様子。
今週の暗闇指令チェック
・今回は、テープではなくリアルタイムでサキに話しかけていた模様。彼の言う「悪の根っこ」は、意外と好評で、最後、サキに連用されていた。
今週の突っ込みどころ
・最初の暗闇指令の説明で、ほぼ事件の全容が解明されてしまっている。だったらわざわざサキが潜入捜査する必要はなかったのでは? 
 
今週のまとめ
・イジメと言う社会問題を真正面から取り上げた意欲作。サキが優子に対して言う台詞は、イジメ問題の本質の一面を突いている。

・ 一方で、美也子たちレギュラーが登場しないのはやや寂しい。三平たちもアバンタイトルだけの出演だった。最後のアクションも、やや雑であった。

・今週の評価 ★★★☆☆(3/5)