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第6話 アイドルを狙え!
Aパート Bパート 今週のチェック
 
 今回も、冒頭、適当に回想シーンを流しつつ、

 ナレーション「宿命の少女麻宮サキ、母を求め、愛を求め、今日も孤独な戦いが始まる」
 で、すぐタイトルへ。
  
 吉田美奈子の「夢で逢えたら」のカバーをバックに、ファンにもみくちゃにされている人気アイドル泉ゆかりをぼーっと見ているサキ。
 そのアイドルと接触してカバンを落としてしまい、
 散乱した教科書などを傍若無人のファンたちにみしみしと踏まれて行く。
 それらを拾い集めて走っていくサキの映像を挟んで、
 ふたたび、車に乗り込むアイドルを後ろから覗き込むサキの様子が映し出されるのだが、彼女は急いで何をしようとしたかったのか。カバンのことで謝罪させたかったのか? この辺のつなぎ方は若干違和感を覚えた。
 とにかく心中穏やかならずの、サキ。

 ここでサブタイトル。
 さて、鷹の羽学園でもくだんのアイドルは大人気で、照代(菊地陽子)や太郎(小野寺丈)は下校中もその話題で盛り上がっている。
 この時、背後の二人のエキストラがいかにも場慣れしてない様子で、微笑ましい。
 照代は、小さなモノクロのブロマイドを取り出して見せるが、太郎は「小さい小さい、俺なんか……」。
  
 自慢げにカバンからでかいポスターを引っ張り出し、さらにこんなことまでする、石森章太郎の息子。
  
 と、横から美也子たちが乱入して、いきなりそのポスターを奪い、びりびりに裂いてしまう。もっとも、美也子さん、真っ二つに裂こうとしたがうまくいかず、隅の方がちょっと破れただけで地面に放ってしまったけれど、ドラマではよくあることだ。
 太郎たちは恐れをなして逃げ出す。
 自分の美貌に絶大な自身を持つ彼女、騒がれているアイドルに敵対心を燃やしている様子だが、アイドルにまで嫉妬するのはいささか危ない。
 美也子「何が泉ゆかりよ! レモン色の妖精よ!」
 この「レモン色の妖精」と言うのは泉ゆかりのキャッチフレーズのようなものらしい。
 くるっと振り向いて、にこやかに「ショウコ、今、日本で一番美しい少女は、だあれ?」と、手下に尋ねる。日本で、と来たな。
 登美子(あれ、いま、ショウコって呼んだ気がするが……)「勿論、番長です!」
  
 他の手下たちも「うすっ、番長が一番です」と心にもないことを唱和する。
 ところで、彼女たち、それぞれ違う色のピアスをしてるんだよね。その色はネイルや、よく美也子が自分の顔を映してうっとりするコンパクトの色とも合わせてあるのかもしれない。ここでも、各人の出したコンパクトをのぞいて、うっとりする美也子。明らかにバカである。
  
 美也子「今日も鏡よ、鏡さん、この世でいっちばん綺麗な女の子はだあれ? やっぱりあたしよねえ〜」
 鏡に向かってあらぬことを話しかけつつ、ひとり芝居を楽しんでいた美也子だが、「サキ!」と、向こうから来る麻宮サキに気付き、表情を一変させる。
 ちなみにこのシーンの最中、いつものあのアップテンポのBGMが流れているのがかなりそぐわない。
  
 だが、サキは美也子たちに視線すら向けずに彼女たちの横を素通りし、少し遅れてやってきた三平も、一切関心を示さず、
 三平「サキ、泉ゆかりってすげえ人気だな、どう思うあの子?」
 サキ「へー、三平くん、ああいうのが好きなの?」
 三平「違うよー!」

 見事に無視される美也子たち。ちょっと哀れ。
 三平「俺は別に、あんなめちゃめちゃブリッコより、俺の趣味はさぁ……あ、今日さ」
 三平「チェッカーズの『TAN TAN たぬき』の招待券2枚貰ったんだけど、二人で一緒に行かない?」

 三平、相変わらずのチケット攻勢だが、その映画はやめといたほうがいいんじゃないかな。
 ま、自分も全然知らないけどね。チェッカーズ自体、ほとんど知らん。

 サキは、それを一顧だにせず、向こうからやってくる一台の車を見ていた。
  
 そう、神サマのポルシェである。サキの前でとまり、車から出てくる神。相変わらず濃い顔だ。

 当然その場で彼女を乗せてサキの部屋まで行ったのだろうが、その後のやりとりからして、わざわざ神が出迎えるほど急ぐ必要はなかったと思うんだけどね。むしろそんなことしたら、秘密捜査官であるサキの素性を三平はじめ、他の生徒たちに疑わせるようなものである。

 ま、単に、サキとドライブしたかっただけかもしれない。納得。

 で、ジャコッとサキの部屋のデッキに暗闇指令からのビデオレターを入れてから、いつものように窓際に立って外を見る神。
 顎をつまんで聞き入るサキ。

 暗闇指令の声「君も知ってるだろうが、先月から今月の初めにかけて三件の放火事件が起こっている。それもそのすべてが同じ手口で行われている所から見て、それが同一人物の犯行と見て間違いない、その容疑者としてアイドル歌手泉ゆかりが浮かび上がってきた。放火が行われた三箇所は全てアイドル歌手泉ゆかりがコンサート会場として立ち寄った場所のすぐ近くであるからだ……さらにゆかりには、小学校時代、幾度か放火未遂を繰り返して保護観察処分になった前歴がある……」

 アイドル歌手って2回つけなくてもいいじゃない。
  
 声にあわせて、その放火現場の映像も映されるが、やたらと大規模で、特に右側のは年代的にも明らかにニュースフィルムで、ちょっとどうかと思うが、ま、しょうがない。わざわざそのためだけに放火シーンを撮影するほど予算は潤沢ではない。
 また、特に必要ないと思うが、彼女の映像付き。
 そして最後に、

 暗闇指令「そこで君には、泉ゆかりの付き人として働き、真犯人が彼女かどうかつきとめてもらいたい」
 との意外な命令。
 思わずサキも、「なんであたしがあの子のお守りしなきゃなんないのさ?」と、ビデオに向かって突っ込んでしまう。
 ほんとは、横に立ってる神に言ってるんだけどね。
 神「これは命令だ、お前の立場は分かっているはずだ」
 相変わらずのマジックワードで片付けようとする神。どうでもいいが、何を見とるんだ?
 神は続けて、ユニバーサル電工と言う大企業の社長である、ゆかりの父が、彼女の過去の経歴を金の力で揉み消してきたと言い、すぐ行動に移れと命じる。しかし行動に移れといっても、なろうと思ってアイドルの付き人になれるわけじゃないから、彼らの組織が手を回して、サキが付き人として近づけるよう手配をするんだろうけどね。
  
 有無を言わせない神の口調に、浮かない表情になるサキ。そりゃそうだ。
 で、細かい手続きなどはスパッと省いて、「関東テレビ」と言うざっくりした名前のテレビ局に舞台は移る。
 楽屋で、メイクをしているゆかり。演ずるのは北原佐和子。
 かたわらで、マネージャーがスケジュールをずらずらと並べ立てている。演じるのは清水章吾。
 どういう経路で潜り込んだのか興味あるが、サキは既に彼女の付き人としてその場にいる。
 アイドルより可愛くてどうするんだと言う気もするが。
 マネージャーの声の途中、ゆかりが「うるさいわねっ!」とキレる。そしてサキに対し「お茶!」と命じる。
 彼女の前の鏡の上に貼ってあるポスター、「ザ・対決!」とあって女性の尻が下品に見えるけど、フジテレビでそういう番組があったんだろうか。その上には小さな字で「ああ、しりたい」などと書いてある。

 で、サキがコーヒーを入れていると、「早くしなさいよ、もたもたしないで!」と2秒しか経ってないのにムチャを言う。
 彼女がコーヒーを持っていくと、すぐ「ティッシュ!」と言う。
 マネージャーがコスメボックスを開けてティッシュを取ろうとすると、
 ゆかり「あなたがやることないでしょ、そこに突っ立ってる付き人にやらせなさいよ!」と、さらに刺々しい口調で言う。
 その態度に、当然サキもムッとする。即座にヨーヨーで顔を潰してやろうかと思うが、潜入捜査なのだと自分をおさえ、「はい」とおとなしくティッシュを持って行く。
 ゆかり「遅いのよっ」
  
 サキの足を踏む。思わず目をつぶるサキ。

 ま、アイドルは実際は性格が悪いのが多いというイメージで描いているのだろうが、さすがにここまで分かりやす奴はいないだろう。
 いたのかもしれないが……。
  
 ところが、ゆかりは、突然ライターの火をじっと見詰めだしたかと思うと、灰皿の上のティッシュに点火する。
 どうでもいいけど、彼女、タバコ吸うの? アイドルなのに。
 マネージャー「また火事になったどうすんだ!」
 慌てて、コーヒーをそそいで、火を消すサキ。もっとも、灰皿の中なら、ほっといてもすぐ消えるけどね。
 そこへ、テレビ局のスタッフが「本番です」と伝えに来ると、
 ゆかり「はぁーい」
 と、別人のように愛想の良い笑顔になる。この辺も実に分かりやすい。

 ゆかりのこの火に対する態度は、放火癖を連想させるけど、これもちょっとストレート過ぎる演出だ。
 さっさと出て行くゆかりの後を追うサキに、マネージャーが声をかける。
 マネージャー「すまん、ああいう人間だが、我慢して付いてやってくれ」
 サキ「はいっ」
 なかなか気配りのいいマネージャーだが、それにしても今までの付き人はどうなったんでしょう。ゆかりはあんなだから、付き人がすぐ辞めてしまうと言うのはあるかもしれないが、そんなうまい具合に辞めるとも思えない。暗闇指令の組織が手を回して、前付き人に自ら辞めるよう働きかけたのかもしれない。
 で、ここから、歌番組の収録なのだろうが、「夢で逢えたら」を披露するゆかり。これは北原佐和子自身が前年の1984年にリリースしている曲なのだった。カバーだけどね。

 これを長々と歌うのだが、いささか長過ぎる。
 と、思ったら、ここでいきなり美也子の映像になってしまう。
  
 それも、花をマイクに見立てて、のりのりで振りつきで(演じる渡辺千秋の持ち歌だと思うが)歌っている。

 結局、アイドルになりたいのか、美也子。まあ、考えたら、北原佐和子も、彼女も、アイドル崩れだからねえ。斉藤由貴はアイドルと言うのとはちょっと違う気もする。
  
 それを聴く(聴かされる)美也子の手下たちも、のりのりである。右の金子美香も、歌手としての活動は盛んであるし(歌手デビューは数年後だけど)。
  
 手下たちとにこやかにタッチしながらアイドル気分の美也子。考えれば、勘違いでも楽しければいいのかもしれないね。

 が、そこへ立ちはだかる無粋な背中。
 沼「こらっ! お前たち何をやってんだ授業をサボってこんなところでええっ!」
 相変わらずリミットレスの演技がうるさい平泉成。なんか、美也子を食おうとしてるんじゃないかと言う凄い顔である。
  
 美也子「あーら、先生、そんな固いこと言いっこなしよ」
 と、逆ににこやかに笑いかけて、手下ともども沼の身体にまとわりつく。
 沼「何するんだ、コラ、やめろ、やめろ!」
 そう、第2話でも分かるように、こう見えて沼先生、意外と女性に免疫がなく、こういう攻撃に弱いのだった。
 美也子たちに押し潰されるように一旦画面から消えて、
 沼「カカカカカカカカッ」
 と、こんなコメディ仕様の顔で現れる沼。
 茫然と立ち去る沼。大笑いする美也子たち。こんな高校ならワシも教師をやりたい。毎日楽しそうだ。
 ただ沼が去った後、美也子がしつこく「あたしと泉ゆかり、どっちが素敵?」と言い出すのが面倒臭い。
 手下たちも付き合いよく、「番長が一番」などと褒めちぎる。

 この最後のやりとりは要らなかったな。
  
 さて、翌日かどうか知らないが、泉ゆかりのコンサート会場前で彼女が来るのを待っているたくさんのファン。それを掻き分けて、美也子たちスケバンが最前列に現れる。冒頭、照代が「明日の夕方、東公会堂に泉ゆかりが来る」と話しているから、これは上のシーンと同じ日の午後なのだろう。 
 何故か、三平の姿もあった。どう見てもサキの方が可愛いだろ。
 美也子「待たせるじゃない? たかだかブリッコタレントが、お高くとまりやがって!」
 文句を言う割に見に来ている美也子。
  
 手下「あ、番長、来ました」
 そこへ彼女を乗せた車がやってくると、番長が一番だと散々言ってきた手下たちが、すぐにゆかりのところへ駆け出すと言うオチ。
 美也子は一瞬「あいつら〜」と憤慨するが、すぐ笑顔になり、「あしたもいこっ」と自分も走り出す。
 結局、彼女もミーハーだったのだ。

 ついでにこいつも。
 三平「ゆかりちゅわ〜ん」
 待ち受けたファンや報道陣にもみくちゃにされるゆかりだが、車の助手席から、ブスっとしたサキが降りてくる。
 当然びっくりする美也子や三平たち。彼の背後の窓に、人がいてこちらを見てる。
 美也子「あいつ学校サボって、タレントについて回ってるなんて、意外とミーハーじゃん!」
 自分のことは棚に上げて言う美也子。そう言えば、サキは学校はどうするんだろう。いつものように短期間で解決すればいいけど、長引いたら出席日数が足りなくなるぞ。
  
 三平はふと視線を転じ、こちらをじっと見ている怪しい男、神を見付ける。目立つなぁ。一応、サキを見守ってるんだろうけど。

 三平「また、あいつ、恋敵め!」
 また、と言うのは、5話でも二人の前にのそっと登場しているからだ。三平は、神のことをサキの年上の彼氏とでも思っていたのだろうか。神はすぐポルシェで走り出すが、三平もタクシーで追跡する。しかし、普通そんなことするか? 相手がどこまで行くのか分からないのだから、下手をするとタクシー代が払えなくなるぞ。
 ポルシェの癖に、三平が乗るタクシーに密着されるくらい尾行される神。あるいはわざと尾行させたのかもしれない。
 とあるビルの中に消えた神を追い、三平は会議室のようなところへ来るが、神の姿はなく、代わりに、
 神「何の用かね」
 と、どこからか声がする。そして自動的に閉まるドア。
 脂汗をかいて、怯える三平。ビビリ過ぎでは?
 神「君は学校の成績もあまりよくないようだが、探偵ゴッコなどやめて、高校生らしく真面目に勉強したほうが安全だ……わかったかな」
 三平「わっ、わかりました」
 かなり情けない姿をさらす三平。
 廊下へ出て、腰が抜けたようにへたりこんでいると外からエンジンの音が。
 既に走り出している神の車を見下ろして、「かなわねえ」とつぶやく。
 ま、建物内にスピーカーがあり、車から話しかけていたのだろうが、この建物は組織の所有物なのだろうか。
 一方、無事にコンサートを終えたゆかり。まだ仕事があると言うのに、しばらく寝ると言って楽屋に閉じこもってしまう。
 マネージャー「君、手伝ってくれ」と、サキと二人でドアに優しく体当たりを3回すると、あっさり開いてしまうドア。そのくらいで開いたのでは、泥棒は苦労しない。もっとも、ほんとに壊しちゃまずいけどね。
 中には既にゆかりの姿はなく、窓が開いていた。しかし、二人がドアをこじ開けるのが余りに早いので、その短時間に服を着替えて抜け出るなんてのも、いささか説得力がない。
 マネージャーは手分けして探そうと言う。

 ここでアイキャッチ。



Aパート Bパート 今週のチェック
 
 ゆかりを探して公園のようなところへ来たサキ、視線の先に、
 ゴミ袋の山の前で、ライターを点火させているゆかりらしき後ろ姿を発見。
 サキ「あのう……」
 恐る恐る話しかけるが、
 振り向くとそれは全然別の女性で、タバコに火をつけようとしていただけだった。

 そんな紛らわしいやつ、いねえよ。
 サキは「失礼しました」と詫びて、さらに探し続ける。
  
 今度は住宅の奥から煙が上がっている。ヒールの音を立ててどたどたとサキが駆け寄るものの、今度は何かの業者がドラム缶でゴミを燃やしていただけだった。これも、夜中にそんなことはしないだろうと言う点で、ややわざとらしい。
  
 最終的に、サキは放火などと物騒なことではなく、男と抱き合っているゆかりを見付ける。
 ゆかり「また来週ね」
 男「ああ、じゃあ、気を付けて」
 爽やかに去っていく彼氏。演じているのは電子戦隊バイオマンなどに出演した太田直人。
 ゆかり「明日に恋人がいて、どこがいけないのよ」
 開き直るゆかり。
 サキ「誰もいけないなんて……」
 ゆかり「中学の時から、ずっと前から付き合ってるんだから!」
 サキ「だったらあんなにコソコソ会う必要ないじゃないですか」
 ゆかり「あなたには分かんないわよ、アイドル歌手もジャンジャン恋人宣言やる時代だって言ったって、あたしはデビューしてまだ半年だし、清純そのもので売ってるもんね」
 ゆかり「みんなにキャアキャア言われるのがこんなに退屈でつまらないって知らなかった」
 サキ「でも、好きでなったんじゃないの?」
 この辺で、サキの口調も砕けた感じに変わる。

 ゆかりは、退屈だったので金持ちのパパに頼んでタレントになったと自分のことをべらべら喋る。
 しかし、まだ会って間もない付き人に、ここまで腹のうちをぶちまけるもんかね。
 ゆかり「特別な目で見られて、何をするにも、『はいどうぞ』『ええいいですよ』だ。こんなのってある? 退屈で退屈であたし死にたくなってきちゃう」
 と、ワガママお嬢様の吐露に、ついに不幸を背負って生きてきたサキの怒りが爆発する。
 いきなり平手打ち!
 そして、
 サキ「甘いね、そんなに死にたきゃさっさと死ねばいいんだよ」
 と、いつもの上から目線で言い放つサキ。

 しかし、ゆかりも、アイドル歌手にももう飽きている感じなので、コソコソ隠れて恋人と会うというのも、いささか矛盾である。それに、そんな昔から好きな人がいるのなら、彼との恋を成就させることをまず考える筈だと思うんだけどね。
 アイドルにそんなことして、付き人はやめる覚悟のサキだったろうが、意外にもゆかりは「待って、あたしを引っ叩いたのはあんたで二人目よ」と、むしろサキに好意を持った様子。
 と、その時、「火事だーっ」と言う声がして、消防車の鳴らす鐘が響く。
 で、どういういきさつがあったのか説明はないのだが、ゆかりに放火の容疑が噂として週刊誌に載る事態となる。また、過去の放火未遂の一件も明るみになってしまったようだ。もっとも、コンサート先で放火事件が起こるからって、いきなり犯人だと決め付けるのも乱暴だ。そもそも、さっきの火事では、ちゃんとサキというアリバイの証人までいるんだしね。
 アイドル活動は自粛して、自宅にこもっているゆかりのところへ、芸能レポーターたちがつめかける。真ん中の男性は、本物の芸能レポーターの福岡翼である。応対しているのはマネージャー。
 なんか、以前にも出てきたような見覚えのある応接間で苦悩しているゆかり。サキも一緒にいる。
 サキ「誰かが、あなたを……罠に嵌めているのかも……考えるのよ、あなたに罪を着せて、誰かが何かをしようとしている……」
 ゆかり「分からないわ、そりゃあたし、昔はパパやママが忙しくって、たったひとり、むしゃくしゃして、だから放火しようと思ったこともあったわ」
  
 ここで、昔のゆかりが放火しようとして、さっきの男性にとめられ、ビンタされる回想シーンが挿入される。

 サキ「それがあの人なのね」
 ゆかり「それからはもうわたし、二度とやってない」
 そこへ、ユニバーサル電工社長の親父がやってくる。演ずるのは草薙幸二郎。
 ゆかりは、付き人ではなく友人としてサキを紹介する。

 親父は金の力でまた揉み消そうとする。親父は彼女のことより、自分の面子や地位に拘っている様子。
 ゆかり「パパはいつでもああなんだ、金の力で何でもできると思って」
 サキ「あれじゃ敵は多いだろうねえ」
 ゆかり「もう、そこらじゅう敵だらけ」

 そして、会社の専務の西浦と言う男が、日頃から社長にいじめられていて恨みに思っている話す。
 また、父親が社長を退いたら、西浦が社長になるとも。
 サキ「社長……」
 と言う訳で、今回の事件の黒幕は西浦専務に決まり! とサキの頭の中では結論が出てしまっていた。刑事に大事なのは直感です。
  
 制服姿に戻ったサキ、早速ユニバーサル電工の社屋に行き、専務を尾行する。

 一方、ゆかりの恋人は人相の悪い男たちにピストルをつきつけられて誘拐される。
 そして恋人を脅してニセの呼び出し電話をかけさせる。
 そんなこととは露知らず、サキは専務をひたすら追跡中。

 これ、専務が黒幕だからいいけど、全然関係なかったら、サキの大失態になるところだったね。
 それどころか、うまいタイミングでゆかりのマネージャーが店に入ってきて、専務と会い、なにやら悪っぽい会話をサキに聞こえるくらいのでかい声で始める。
 ゆかりは、サキとも連絡が取れないので、指示通り、ホテルにやってきた。一応、サングラスで素顔を隠している。
 フロントに立っていると、柄の悪い男に声をかけられ、
 エレベーターに同乗して、恋人のいる部屋に向かう。しかし、どう考えてもカタギに見えない彼らの様子に、
 ゆかりは突然、二人の間を抜けて逃げようとするが、「あんっ」とたちまち身柄を拘束される。

 ただ、移動中のエレベーターの中から、一体どこへ逃げようとしていたのか、謎である。
 もっともこういうガラス張りで外から丸見えの箱の中で、こういうことをする彼らもあまり頭はよろしくない。

 また、ここ、ゆかりが「助けてー」「やめてー」と叫びながら抵抗するシーンが結構長々と映されるのだが、これって要らないだろ。エレベーターをでるまで誰も助けに来ないんだから。
 で、最終的には屋上付近の機械室のようなところへ連れてこられる。
 当然、恋人も体の自由を奪われて監禁されていた。
  
 そこへ別の男が入ってくるが、それが自分のマネージャーだと知り、驚くゆかり。
 その驚きを、我々視聴者が共有できないのが残念だ。さっき、既にネタバレされちゃってるからね。

 マネージャー「今どんな気持ちだ」

 そこには、黒幕である専務もいる。
 マネージャーは、ゆかりを放火の罪を苦にしてその恋人と心中したように見せかけて殺し、それによって彼女の父親である社長を辞任に追い込み、その後釜に専務が座り、自身はその後ろ盾で芸能界を牛耳るプロダクションの社長になるという筋書きだと、理路整然と述べる。
 放火は、ゆかりが恋人と会っている時間に、マネージャーが行っていたという。
 で、早速、二人を屋上から突き落とそうとする手下たち。

 ただ、この時、男のほうはロープで縛られたままなんだけど……それじゃ殺人だとバレバレ。

 しかし、間一髪のところでヨーヨーが飛んできて、手下たちの動きを封じる。
 無論、サキである。ピストルを取り出した部下の手をヨーヨーではじいてから、
  
 サキ「鷹の羽学園2年B組、麻宮サキ、またの名をスケバン刑事!」
 ヨーヨーのカバーを外し、「桜の代紋」を誇示するサキ。驚く二人。
 サキ「スケバンまで張ったこの麻宮サキが、何の因果か落ちぶれて、今じゃマッポの手先、笑いたければ笑うが良いさ、だがな、てめえらみてえにきたねえ野郎を許しちゃおけねえんだ!」

 そして、部下の方たちとたちまわりになるが、特に面白くないので割愛。

 マネージャーの撃つ銃弾を、普通によけるという人間離れした体術を見せた後、
  
 いつもの、右手を水平に出し、後方から反動をつけた左手を突き出してヨーヨーを飛ばすサキ。
 いつものように二人の手首をぐるぐる縛る鎖。
  
 第1話などでは、縛った後、ヨーヨーは鎖から外れて地面を転がって戻ってきたが、今回はピンと張った鎖の上をコマのように渡って戻ってくる。

 サキ「どうだい、あんたたち二人に心中して貰おうか?」
 無表情で、相変わらず物騒なことを口走るサキ。

 二人はいい大人の癖して、「助けてくれーっ」とうろたえながら観念する。
 その後、救出したゆかりとの対面はなく、すぐエピローグへ。
 高層ビルをバックに、週刊誌を広げているサキ。
 そこには、ゆかりの無実と、さきほどの恋人の存在が書かれていた。
 サキ「とんだ恋のキューピッドを演じちゃったねえ」
 週刊誌をしまって、さて歩き出そうとしたサキに、
 三平がふたたび声をかけてくる。
 三平「サキ、お前なんであんなオジンがいいんだよ、あんなのかっこつけてるだけだぜ、それより、俺と『TAN TAN たぬき』をさ……」
 オジンと言うのは、無論、神のことだが、こいつさっき「かなわねえ……」とか小鳩のように震えながら言ってなかったか?

 それと、その映画はやめとけって。
  
 サキ、一瞬醒めた目で相手を見、それから菩薩のようなちょっと怖い笑みを浮かべ、
 「ワンパターン!」
 と、きつい一言を浴びせる。
 しかし三平、全く動揺することなく、「待ってくれよサキ、一緒に行こうぜ、あっ頼むよーっ」と最後まで訴えるのでした。

 で、結局、「TANTANたぬき」は見に行ったのだろうか。どうでもいい。
Aパート Bパート 今週のチェック
週の恭一郎チェック
・後に弟のようだと思っていると言うまでになる三平との初絡み。ただし面と向かってのやりとりはない。

 ただし、尾行された三平に嗅ぎ回るなと警告するが、だったら最初から三平の目に付くようなところに堂々と現れるんじゃない!
今週の三平チェック
・しつこくサキをチケットで誘うかと思えば、人気アイドルを見てはしゃぐなど、普通の高校生らしいところを見せて、今回も魅力的。

 しかし、ビルの中で神に脅かされて腰を抜かすという醜態も見せる。
今週の暗闇指令チェック
・事件に関連した映像だけで構成されるビデオでサキに指示を出すが、長門裕之は声のみで顔は出さない。
今週の突っ込みどころ
・大企業の社長の父親の財力で、簡単にトップアイドルになってしまうゆかり。

 さらに、社長追い出しを画策する専務の後ろ盾で、芸能界を牛耳ろうとするゆかりのマネージャー。

 芸能界はお金が全て、と言う主張が透けて見えるが、さすがに安直過ぎる。

・大人気アイドル・ゆかりより、付き人のサキの方が確実に可愛いのに誰もそれを指摘しない(当たり前だ)。
今週のまとめ
・シナリオは単純だが、面白い。ただし、アクションシーンはいつにもまして貧弱である。

・今週の評価 ★★★☆☆(3/5)