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第5話 黒ミサは午前2時に!
Aパート Bパート 今週のチェック
 
 今回は、1話のように事件の捜査のためにサキが一時的に転校すると言う設定。第一部では、違う学校へ転校したり、異なる業界に入ったり、その場限りの舞台が用意されているエピソードが多い。

 冒頭、母親にまつわる回想のみで、すぐにタイトル。
 仲良く下校中のサキと三平。三平はなかなか積極的なようで、
 三平「サキとデートできるなんてさ、おれ、最高だよ、小遣い全部はたいて食事もバッチリおごるからね」
 と、いつの間にかデートの約束をするまでにサキとの距離を縮めていた。

 まあ、デートと言うよりは、単に二人でご飯を食べに行く、程度の軽い感じだが。
  
 サキも、普通の女子高生としての生活をエンジョイしている感じだった。が、好事魔多し、ふと上を見ると、
 A
 ビルの屋上に女子高生らしき人影が……。
 B 
 面白いのは、この人、一旦Aの位置から後退し、今度はBの位置に現れるのだ。で、Bからダミー人形が落とされるのだが、だったら、最初のカットは要らない気もするのだが、まあ撮影上の都合などがあったのだろう。
 二人が駆けつけるが、無論、こんな高さから落ちて助かる筈もない。
  
 もっとも、いくら助かりそうにないからって、サキも三平も呆然としているだけで、救急車を呼ぶ素振りがないのはいけません。
 サキは、それどころか、彼女の握っていたペンダントを毟り取る暴挙に出る。
 なお、ここも、左と右の間に、不自然なカットの切れ目がある。まあ、これも撮影上の都合だろう。
 サキはさらに、いきなりそのペンダントを開いて、中の写真を見る。うーん、これもやや不自然と言うか、非常識な行為であるが、そういうシナリオなのでしょうがない。写真映りはかなりダメだが、これは五代高之さん。「暴れん坊将軍」のお庭番とかやってた人ですね。
  
 三平も、拾ったのか、ポケットからすったのか、学生証を見るということをしている。
 三平「カトレア女子学園の生徒だ。女の子なら誰でも憧れる名門中の名門なんだよ」

 悲しみをたたえた眼差しで、立ち上がるサキ。

 だから、おまいら早く救急車呼べ!
  
 と、視線の先に、あのポルシェ男の長身が!
 神恭一郎であった。

 お前もかっこつけてないで、早く救急車呼ばんかい!

 結局この事後処理はどうなったのか不明だが、サキは自分の部屋に帰っている。無論、神も。
 ペンダントを手に、三面鏡を見詰めているサキ。ちょっと顔が変なのは、鏡に映っている像だからです。
 神「泣きたければ、思う存分、泣けばいい」
 サキ「ふざけんじゃないよ、スケバン刑事に涙なんてあるもんかい」
 と、いかにもドラマっぽい恥ずかしい会話。
 神「結構、新しい指令を伝える」
 サキ「お断りだね! 今度ばかりは受けられないよ……あたしの目の前で、あたしと同じ高校生が死んだんだ。何故あんな死に方をしなければならなかったのか、あたしはその訳が知りたい……神、指令に伝えて、今度あたしが転校するのは、カトレア女子学園さっ」
 神「残念ながら、指令らこちらから仕事を依頼することは出来ない」
 ちゃんと相手の目を見て話しましょう。

 (実はそのカトレア女子学園が今度の潜入先だと知っていながら)にべもなく却下するイジワル神。
 じゃあ、今度の仕事はやめっとサキが宣すると、

 神「獄中にいる母さんを死刑台に立たせたいのか」
 いきなり切り札で脅しにかかる神。これにはさすがのサキも切れて、
 サキ「汚ねえぞてめえら、いつまでも母さんを盾に取りやがって!」
 が、神は委細構わず、ビデオテープをデッキに入れる。考えたら、サキの部屋、ビデオデッキもあるんだよね。当時としてはかなり高級なアイテムだと思うが。
 今回は以降主流となる、ビデオプログラムによる豪華版指令。
 ただ、暗闇指令もとぼけたことを言ってサキの神経を逆撫でする。

 暗闇指令「サキ、私がお前に望んでるのはお前の熱い涙だ。」
 しかも、カメラ固定ではなく、今度はシェード越しに指令のアップ。懲りすぎ。

 これにはサキの怒りも爆発寸前。
 サキ「いい加減にしろよ……」
 と、実にストレートな突っ込み。視聴者も納得の反応である。
 しかし、空気の読めない暗闇指令は、尚も、
 「怒れ、悲しめ、熱い涙を爆発させろ!」と、学園青春ドラマの熱血教師のような台詞をほざく。

 ただ、この日、サキの目の前で新たな犠牲者が出るなどと予測できる筈もなく、予め録画しておいた指令の中で、サキの今の心情にあった内容を喋るのは変なんだけどね。
 サキ「ちくしょう、こんなものぶっ壊してやる!」
 さすがにたまりかねたサキが立ち上がって叫ぶが、黙って見ていろと神に言われ、
 暗闇指令「サキ、今度お前が転校するカトレア女子学園だが……」
 との言葉に、びっくりする。そう、まさにサキが望んでいた事件の捜査だったのだ。

 暗闇指令「生徒数600、全寮制のこの学園は資産家の子女の教養を深めることを目的として明治35年に設立された名門女子高校なのだが……」
 
  
 この半年で、二人の自殺者が出、しかもそれぞれ穏やかな夢見るような死に顔だったと言う。
 暗闇指令の言葉を「二人じゃない三人だよ」と冷ややかに訂正するサキ。
 つまり、その連続自殺事件の真相を探れという指令であった。
 サキが神に向かって、「引き受けたよ」と応じるが、
 例によって神の姿はいつの間にか消えていた。
 早速、カトレア女子学園にやってきたサキ。今回はブレザーである。
 普段のサキとは異なる、明るいキャラで挨拶するサキ。
 その声に、ぞろぞろと生徒たちが出てくる。
 寮長だと言う綾野佐和子が、代表して応対する。
 また、副寮長の今野光枝と言う生徒も自己紹介する。
 先を部屋に案内しながら、佐和子は「大阪から来たのに標準語ね」「お父様の職業は?」などと細かく聞いてくる。サキは生まれも育ちも東京で、父親は銀行の支店長だとややうろたえ気味に答える。
 佐和子「私の父は四つ星銀行の頭取よ」
 と、イヤミな佐和子さん。
 あてがわれた部屋には、先住者のプレートがかかっていて、それを見たサキは驚く。まさにそれはサキの目の前で飛び降り自殺した少女の名前だったからだ。……うーむ、さすがに偶然も度が過ぎるだろう。

 サキは、推薦者の竹中先生(五代高之)に会いたいと言い、音楽室へ向かう。
 その先生、ひとりでかっこよくフルートを演奏中。
 サキ「竹中先生ですね、先生に死者から預かり物があります」
 と、事件現場から勝手に持って帰ったペンダントを見せる。その中に自分の写真を見てつらそうな表情になる竹中先生。
 サキ「白鳥さんは何故自殺などしたのでしょう?」
 竹中「わからない、この半年の間に僕を好きになってくれた生徒が三人も自殺してしまった」
 サキ「三人とも先生が好きだったのね(のに?)」
 竹中「何通ものラブレターを貰った……しかし僕は教師と言う立場を守り、一通も返事を出さなかった」
 竹中はそれが自殺の原因なら、職を辞して責任を取るつもりだと言う。

 しかし、転校してきたばかりの初対面の女生徒にいきなりこんなこと打ち明けるかね?
 サキにしても、転校してきたばかりなのに、自分の目的が自殺事件の解明だと自らばらしているような行動にでるのも解せない。

 竹中の言葉に、サキは「そんなの卑怯よ……」と、思わず非難する。
 竹中「卑怯?……いや、つーか、あんた誰?」
  
 サキは、立ち聞きしている人の気配を感じ、「シーッ」と指を唇に当てる。むっちゃ可愛い。
 廊下に出て見回すが、それらしい人影はもうなかった。
 今回は、前半部分が長かったせいか、カトレア学園内での授業風景とかは一切省略されている。
 雨のそぼ降る夜、女子寮の自分の部屋のベッドで、事件のことを考えているサキ。
 サキの声「竹中先生はシロのようだ……」
 ……え、なんで? と思うが、サキの勘は常に正しいのでしょうがない。
 そもそも自殺なんだから、犯人がいるかどうもわかりゃしないんだけどね。

 サキの声「だとしたら、一体誰が!」
 いや、だから、自殺か自殺に見せかけた他殺かどうかも分かってないんだってば! もう。

 と、深夜2時だというのに、どこからか歌のような音が聞こえてくる。
 しかし、転校初日のサキが気付くぐらいなら、他の一般性とも気付きそうなものだが……。
 サキは声のするほう、集会室と書かれた部屋にひたひたと忍び寄る。
 そっとドアを開けて中を覗くと、
 こんなのがいた。

 良識ある大人だったら、見なかったことにしようと帰るところだ。
 赤いトンガリ帽子の主催者らしい女性は、「お前が憎い、白鳥かおり、お前は乙女の純情を踏みにじり、誇りを傷つけた。お前のような女は、死んでも天国に行かせるものか……炎とともに地獄へ落ちるが良い」
 自殺した白鳥かおりに対してまで、異常な憎しみの言葉を吐くトンガリ帽子。もっとも、こういう場合、ネームプレートじゃなくて、写真を焼くと思うんだけどね。
 と、ここでトンガリ帽子に気付かれるサキ。
  
 トンガリ帽子たちに追われるという、なかなか出来ない体験の後、あっさり捕まってしまう。
 連れ戻されたサキの前で、「エコエコアザラク、エコエコザメラク〜」と有名な呪文を唱えるトンガリ帽子。これは別に古賀真一の創造ではなく、実際にある呪文だったんだっけ?
 とにかくそういう本格的な呪文を唱えつつ、
  
 サキに語りかけるトンガリ帽子。
 トンガリ「サキ、お前が今夜見たことは、すべて忘れなさい……何も見なかった、何も見なかった」
 サキ「私は何も見なかった、なにも、なにも」
 トンガリ「さあサキ、お部屋に戻って休みなさい」
 サキ「はい、おやすみなさい……」

 意外とあっさり催眠術にかけられるサキ。ここは最初かけられたふりをしているのかと思ったが、Bパートでそうじゃないことが判明する。

 ここでアイキャッチ。



Aパート Bパート 今週のチェック
 
  
 さて、その翌朝、どこからか鳴り響く気だるい鐘の音……ソフトフォーカスの画面の中で、サキはまどろんでいる。
 しかし、このインコは、まさかわざわざサキが持参したものではあるまい。白鳥かおりが飼っていたものだろう。
  
 無邪気に眠りこけているサキ。犯罪的な可愛さだが、「サキ。起きろ!」との男の声でゆっくりと目を開ける。

 視線の先には、
 こんな濃い顔が腕組みして睨んでいた。

 普通だったら、「ぎゃーっ!」「痴漢よ、痴漢!」警察沙汰

 と、なるところだが、幸いサキは神の度重なる変質者的行為には慣れており、
 なにより、昨夜の催眠術のせいか、寝起きのせいか、ややむくれた顔、とろんとした目で相手を見返すだけであった。
 神「何か分かったか?」
 それにしてもほんと、二人の、顔の濃淡の落差には笑ってしまうな。同じ種とは思えないほどだ。

 また、1話でもそうだったが、女子高の寮に、こんな大きくて濃い中年男性が易々と忍び込むというのは、いささか非現実的だ。神は、恐らく特殊な潜入技術を身に付けているのだろう。
  
 サキ「なんにもわかんないよ、だってあたし、なんにも見てないもん……なにも……なにも……」
 ややわざとらしく何事もなかったことを訴えるサキ。これでは何か見たと言ってるのと同じである。
 神「とろんとした目しちゃってまぁ〜」

 神は前回同様、こういう、ちょっとした冗談口を叩く。たまにだから、悪くない演出だと思うが、6話以降はほぼなくなる。
 神は、そのやりとりだけでサキが催眠術をかけられているのだと悟り、ベッドに座るよう命じる。
  
 子供のように素直に従うサキの目の前に、ネックレス(?)をかざし、左右に揺らしながら「心が軽くなってとても良い気持ちだ。サキ、忘れたことを思い出すんだ」と、神も、サキに催眠術をかけて記憶を呼び戻そうとする。
 
 で、その実に簡単な操作だけで、サキはあっさりと記憶を蘇らせてしまう。要するに、サキって催眠術にかかりやすい性格なのだろう。

 サキが、依然うつろな目で、黒ミサが行われていたとつぶやくと、
 神「やはりそうか、サキ、お前は催眠術にかかっていたんだ。俺が手を打つと、お前の催眠術は解ける、いいな」
 言葉どおり、神が強く手を叩くと、
 ハッと、ようやくサキが正気に戻る。
   
 会心の笑みを漏らす神に、「神、あたしは一体何をしてたの?」と尋ねるサキ。「一体あたしに何をしたの?」と言わないのは、神に対する信頼があるからだろう。
 神「どうやら犯人は、催眠術を使って三人の少女を自殺させたようだ」
 サキ「催眠術?」

 いきなり結論を出してしまう神。しかし、サキに催眠術をかけたからって、その人物が犯人だとは限らないだろう。それに、相手を自殺させてしまうほど強力な催眠術なのに、なんでサキはあっさり解けてしまったのか、と言う疑問もある。第一、そういう犯人なら、サキにあっさり自殺するよう命じた方が確実だったろう。ま、あくまで犯人は、竹中に言い寄る女生徒だけを殺したいだけなので、関係のないサキまで殺す気にはなれなかったのかもしれない。

 神は事件の鍵は、その竹中だと指摘する。なんでもう知ってるのか、謎だ。ひょっとして、女装して潜入捜査してるんじゃないだろうな。
 神は、「サキ、プロなら同じ手は二度と食うな!」と叱咤する。
 サキ「わかってる!」
 力強く答えるサキ。

 しかし、プロって言うけど、彼女、正規の警察官、捜査官としての訓練を受けた形跡はまったくないんだけどね。ひたすらその喧嘩的な強さと度胸だけで、事件を解決してるようで……、あるいは、そのシーンがないだけで、密かに神から色んな手ほどきを受けてきたのかもしれない。

 サキは、これみよがしに、中庭のベンチでラブレターを書いている。
 今野光枝「麻宮さん、何してるの?」
 早速釣られる人たち。
 サキ「恋しい恋しい竹中先生……これじゃちょっとありきたりかしら?」
 と、かなりわざとらしい芝居でラブレターを読み上げる。

 眼鏡の生徒「サキさん、竹中先生にラブレターを出すつもりなの?」←発音が変
 サキ「ええそうよ、あたし竹中先生に一目ぼれしちゃったの〜」
  
 今野光枝「竹中先生には近付かない方が身のためよ」
 サキ「竹中先生に恋するものには死が訪れると言いたいのね?」
 立ち上がって、
 サキ「でもそんなへっちゃらよ……あたしは竹中先生が好きで好きでたまらないの」
 言いたいことがあるが、言わない。
 竹中先生のためなら死も厭わないと言うサキに、寮長は……寮長だと思うが、険しい表情を見せる。
 早速出したそのラブレターを竹中が読んでいると、寮長と副寮長が入ってきて、リボンをかけたプレゼントを渡そうとする。
 しかし、竹中はにべもなく断る。どうも、二人はしょっちゅうこうやって押しかけているみたいで、まあ、かなり鬱陶しい話ではある。
 (ただし、光枝は綾野さんに付き添っているだけで、あくまで告白しているのは綾野さんひとりである)
 光枝は、竹中が読んでいた麻宮サキからのラブレターを見て、ハッとする。
 ここでは、急に今野光枝のあばたが目立つようになるのだが、これは素顔なのか、メイクなのか、よく分からない。

 さて、その夜、寝ていたサキの所へどやどやと黒いトンガリ軍団が乱入して、再び彼女を黒ミサの行われている部屋へ連れて行く。
 そして、赤トンガリは、催眠術をかけた上で、竹中先生を奪おうとした罪で、サキを殺すと宣言する。
 サキは、うつろな目をして、されるがまま、
 屋上に上がり、赤トンガリの「竹中先生の胸に飛び込め」と言う誘いの言葉に、
 サキ「先生……」
 完全に自分を失っている様子のサキ。
 今思ったんだが、そんな優れた催眠術の技があるのなら、それで竹中先生に自分を好きになるように仕向ければいいのでは?
 両手を広げ、「竹中先生ーっ」と叫んで飛び出すサキ。何となくアホみたいだが。
 で、実際に、サキは落ちてしまうのである。
 その死を確かめに、降りてきたとんがり軍団。その安らかな死に顔を見、
 赤とんがり「はははっ、麻宮サキは地獄に落ちた……」
 勝ち誇るが、パッと目を開けたサキが、ヨーヨーを飛ばして、
  
 催眠術に使う水晶を粉々に砕いてしまう。砕くのはいいが、爆発はしないと思うんだが……
  
 死んだ筈のサキがピンピンしているので驚くとんがり軍団。
 赤とんがり「サキ、お前fは、どうして?」
 サキ「ばかやろうーっ、ふざけんじゃねえや、同じ手を二度と食うほど、ドジじゃゃないよ!」

 無駄にテンションの高いサキ。
 サキ「こいつ(ヨーヨー)をぐっと握り締めて、必死で耐えていたんだ」

 と、ごくあっさりその件は片付けてしまうサキ。いや、我々が知りたいのは、なんで屋上からまともに落ちて無事でいられるのかと言うことなんですけど……。催眠術にかかっていようが、いまいが、死ぬと思うんだけど。いくら超人的な戦闘能力を持っているサキと言えども、ここはさすがに不合理だ。
 そんな細かいことは気にしないサキは、ヨーヨーでとんがり帽子を外し、素顔をあばく。
 それはあばたの目立つ、副寮長、今野光枝だった。
 サキ「きったねえよ! かおりたちは竹中先生に淡い恋心を持っただけじゃないか、純な初恋じゃないか! それをなんだよ、何も地獄に追いやることはないだろう?」

 あ、やっぱり地獄に行ったのか、彼女たちは?
  
 サキ「光枝! もしかして、お前が一番竹中先生に惚れてたんじゃないのかい?」
 光枝「黙れ! サキ、あたしを辱めたね、お前だけは許さない!」

 ここで、彼らとサキのもたもたしたバトルがちょっとだけ展開するのだが、
 暗くて何やってんだか、わかんねーよ!
 もっともすぐそこへ竹中先生が止めにやってくるんだけどね。戦闘シーンと呼ぶほどでもない。
 光枝「先生、あたし、先生のことが好きだったの」
 やっと自分の思いを口にする光枝。あばたを気にして、好かれる筈がないと今まで告白できなかったのだ。いじらしい。
 サキ「バカだよ、あんたは、どんな女だって、心がまっさらならチャーミングなのにさ」

 あの、サキさん、それはつまり、遠まわしに光枝がブサイクだと、そう言いたいのね?
 光枝は自分の非を認め、逃げようとするがサキがヨーヨーのチェーンで縛る。
 自殺などしないで、罪を償えと諭すサキ。

 もっとも、催眠術による殺人なんて、立証できる筈もなく、この後彼女が有罪になったとも思えないが……。

 さらにサキは、
 サキ「竹中先生、あんたは、かおりたちや光枝があんたに惚れているのを知ってた筈だ」
 竹中「しかし、僕は……教師だ」
 サキ「あまったれんじゃねえよっ、教師である前にてめえは人間なんだ、男なんだよ、てめえに○惚れた女たちにもっときちんと向かい合ってくれたら……誰も死ぬことなんてなかったんだ!

 と、熱弁をふるうサキ。さらっと聞いていると頷いてしまうところだが、そもそも光枝は真正面から竹中に好きだと告げたこともなく、竹中も他の女生徒と恋愛関係にあったわけではない。要するに、光枝が勝手に妄想を膨らませて、竹中に言い寄る女を殺していたわけなので、この場合、竹中先生には責任はない。

 (なお○の部分で不自然に間が入るので、普通に聞いていると日本語が変に聞こえてしまう)

 が、竹中先生、さらっと聞いていたのか、サキが怖かったのか、
 竹中「すまないっ、君の言うとおりだ……僕がもっと(どーたらこーたら)」
 あっさり非を認めてしまう。しかし、サキはドSなので、
 サキ「いまさら奇麗事言うんじゃないよ、教師なら、もっと生徒の悩みに真正面からぶつかれよ!」

 と、容赦なく追い討ちをかける。ここはちょっと説教のし過ぎで、ここまでくると誰でも首を傾げてしまう。何故なら、ここで言う「生徒の悩み」は、竹中先生自身に対する恋愛感情のわけで、それに真正面からぶつかれって、要するに、女生徒たちの思いを受け入れろってことになるからね。

 竹中先生が、いい加減な気持ちで女生徒たちの愛を受けて入れていたならともかく、劇中では、少なくとも彼は一貫して女生徒と恋愛関係を築くことを拒否している。だから、くどいようだが、ここでサキに説教される謂われはないと思う。

 今回はしかし、シナリオはますます暴走する。
 サキ「てめえも男なら、自分のために死んだ三人の女の悲しみを、一生背負って生きていくんだよ」

 ええーっ、一生ですかぁ? それはちょっと……。
 なんか、だんだん、生徒を催眠術で殺したのが竹中先生みたいな話になってきたぞ。

 とどめに、サキ、もう一度、「ばかやろっ」と罵声を浴びせる。

 さすがにこの辺で竹中先生も、「ワシ、そこまで言われなきゃいけないようなこと、したっけ?」と考え込んでいたのではないだろうか。

 ちなみに今回、サキは桜の代紋を誇示して、スケバン刑事であることは明かさない。珍しいケースだ。

 さて、強引に事件に幕を引き、再び鷹の羽に戻ってきたサキ。
 陽気なBGMを背に、アホのように踊り狂っている美也子たち。彼らを囲んで座っている生徒たちの投げやりな手拍子が印象的だ。
 彼らのバカ騒ぎをよそに、ひとりたそがれている三平。
 三平「今日がタイムリミットだってえのに、サキは現れねえし……」
  
 三平「もったいねえけど、破っちゃおう!」と、何かのチケットを裂こうとしたとき、横から伸びた手がそれを奪う。
 サキ「三平君、ライブ、付き合うわよ!」
 三平「本当かいサキ、やったーっ」
 大喜びする三平。……が、
 沼「サキーッ、三日も風邪で休んだ人間が、何がライブだ! 授業が済んだらさっさとうちに帰ってじっとしておれーっ!」
 と、鼓膜が破れるほど馬鹿でかい声で叱られるサキ。

 つまり、今回、サキはたった三日で事件を解決したことになる。
 ちなみにコンサートは、何のコンサートだったんだろう。前回誘っていたのはクラシックだったから、それをライブとは言わないだろう。
 ここで、パタッとBGMがやみ、「つづく」。チケットが少し見えるが、これだけでは誰のライブかは分からない。

 で、結局、行ったのか行かなかったのか。サキと三平なら構わず行きそうだけどね。
 最後、この出番がなかったら、沼先生の(2話からの)皆勤賞が途切れるところだった。
Aパート Bパート 今週のチェック
週の恭一郎チェック
・1話と同様に、女子寮のサキの部屋に侵入する神。よく見付からなかったものだ。そもそもあんなに早い段階に、彼が様子を見に行く必要はないと思うんだけどね。結果的には、催眠術にかけられたサキを助けることになったが。神サマ、なんだかんだ言って、サキのことが心配なのね。
今週の三平チェック
・冒頭でサキとデートできると大喜びするが、女子高生が落ちてきて、台無し。
・最後に、サキとライブに行けると大喜びすが、沼先生の雷が落ちてきて、台無し。

・頑張れ、三平!
今週の暗闇指令チェック
・初めて、ビデオを使った命令伝達方式が採用になる。しかし、傷心のサキの神経を逆撫でする意味不明の檄を飛ばし、顰蹙を買う。
今週の突っ込みどころ
・催眠術で人が殺せるかと言う根本的な問題があるが、それはおいといて、

 劇中、光枝は竹中先生に言い寄る女性を片っ端から殺しているようだが、何故か、露骨に竹中先生にプレゼントを渡そうとする寮長の綾野さんだけは何の被害も受けていない。これはどう考えても矛盾である。ただ、これはストーリー上は必要な措置。つまり、綾野さんまで殺されてしまうと、他に容疑者が光枝しかいなくなって、犯人探しの面白さが消滅してしまうからだ。
 また、光枝に従っている黒とんがりたちは、結局誰だったんだろう。彼らだけは素顔も見せないままだったが……。恐らく、光枝同様、容貌に自信がなく、竹中に愛を告白できない女生徒たちだったのだろうが。

・そんなに必死になるほど、竹中先生ってかっこいいか、と言う疑問も湧くが、まあ、主観の問題だ。

・本編でも触れたが、サキが屋上からまともに墜落したのに、怪我一つしていない。さすがにこれは納得できない。
今週のまとめ
・鷹の羽を離れて、違う高校に転校して猛スピードで事件を解決するサキ。しかし、そこに乗り込むまでのどうでもいい描写が長いせいか、事件そのものはドラマ性も複雑性も意外性も乏しく、面白いとは言い難い。アクションもほぼ皆無だった。

・今週の評価 ★★☆☆☆(2/5)