×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。




第3話 爆破魔を追いつめろ!
Aパート Bパート 今週のチェック
 
 逮捕された母親を追う幼いサキ、死刑判決を言い渡されるサキの母親、暗闇指令から特命刑事にならないかと誘われるサキなど、過去に使われた回想シーンが流れ、

 ナレーション「宿命の少女麻宮サキ、母を求め、愛を求め、今日も孤独な戦いが始まる」

 今回はプレストーリーなしで、すぐメインタイトル。
  
 鷹の羽学園の平和な登校シーン。
 サキは妙にウキウキと楽しそうで、三平に「どうしたんだ、サキ、今日はやけに機嫌がいいじゃないか」と指摘される。
 サキは弾けるような笑顔を向ける。
 ま、特命刑事の件はともかく、少年院を出て、普通の高校生に戻れたのだから嬉しくないわけがない。
 それにしても、もうふたりで仲良く登校するような関係になってるんだね。
 と、三平の後ろからとびついて目隠しして「のっはよ〜、さてわたしは誰でしょう?」と、じゃれついてくる小柄な生徒。
 三平「こっ、清水だろう」
 三平「サキ、こいつは俺の中学時代からの友達で、清水ってんだ。極端にネアカな奴」
 清水「よろしく!」
 サキ「よろしく」
 この時、照代(菊地陽子)、一子(立原麻衣)子の準レギュラーが並んで仲良く登校する姿が見える。
 後ろから美也子たちスケバングループが三人を追い越す。美也子、サキに気付いて振り向き、
 「サキ、あたしたちに朝の挨拶はないのかよー」と朝っぱらから絡んでくる。
 美也子「挨拶だよー」
 サキ「おはようございます」
 美也子「昔番張ってたからって威張ってんじゃないよ。今はこのあたしが鷹の羽学園のプリンセスなんだからね。口紅ちゃんと塗れてる?」
 部下「ウッス、とっても綺麗です!」
 美也子「ほんと、あたしって綺麗ねえ」
 コンパクトに自分の顔を映してうっとりとつぶやく美也子。
 この時、後ろの清水、三平がそれぞれ呆れたような、笑いを堪えているような顔をする。

 美也子「ま、何かあったらいつでもおいで、力になったあげるから」
 美也子たちが行ったあとで、
  
 何故か、もう一度、笑顔のサキと、それを見る三平のカットが入るのだが、これはさっきと背景が違うだけで、全く同じようなカットの繰り返しになっていて、違和感を覚える。編集ミスか?
 こんな顔をして、ふたりを笑わす清水。

 清水を演じているのは松田洋治さん。世間的には「もののけ姫」のアシタカの声をやっていたと言うのが分かりやすい。こっちの方が先だけどね。自分的にはやっぱり、「仮面ライダーアマゾン」のマサヒコだ。
  
 三平「ははっ、ばっきゃろーっ」
 と、清水の頭を叩く三平。三平、実は意外と背が高いのだった。
 走り出す二人を見るサキのとろけるような笑顔が素敵。

 そのサキの笑顔に、今回のサブタイトルが重なる。

 さて、サキの2-Bでは、古文の授業中。「源氏物語」かなにかの一節を教師が読み上げている。
  
 真面目なサキはちゃんと授業を受けているが、三平君はお昼寝中。
  
 それを見て微笑むサキ。だが、その時、校内放送のスピーカーからけたたましいファンファーレのような音楽が鳴り響き、思わず顔を上げる。他の生徒たちも一斉に立ち上がる。

 スピーカーの声「鷹の羽学園の生徒諸君に告ぐ。鷹の羽学園の生徒諸君に告ぐ。私は正義の味方、オタスケマンである。毎日受験勉強で灰色の生活を送っている諸君。たまにはハッピーになろうじゃないか。まず手始めに化学室に時限爆弾を仕掛けた。爆破時刻まであと5分。化学室にいる生徒諸君、逃げた方がいいと思うよ」

 いきなりの爆破予告。
 しかし、これってテープに録音してタイマーで流しているのではなく、放送室からリアルタイムで流しているようなので、放送室に行けばすぐ犯人を捕まえられそうだが、それ以前に、声がまんま松田洋治なので、登場人物はともかく、視聴者には誰がオタスケマンなのか、一発で分かってしまう。
 教師たちは早い段階で廊下へ出ていたが、「化学室」と聞いて(正確には聞く前に)、沼先生は鬼のような形相でそこへ向かう。
 ちょうど化学室で授業をしていた道原(石山律雄)も、慌てて生徒たちに避難を命じる。
 沼が入っていて、爆弾を探す。
  
 道原「犯人の予告ではあと2分です。見付かりましたか?」
 沼「まだです」
 校長もやってきて、「もう時間がありません。退避しましょう」と言うが、その瞬間、爆破が起こる。
 だが、それは本物の爆弾ではなく、単なるドラゴン花火であった。
 唖然とする三人。しかし、この位置なら、すぐ見付かりそうなものだが、まあ、沼先生もうろたえていたのだろう。
 事件を無責任に面白がっている2-Bのぼんくらたち。
 照代「花火だったんだってえ? さいっこうのユーモアじゃない?」

 そうか?
 太郎(石森章太郎の息子・小野寺丈)「沼の野郎なんか、目ぇ白黒させてたらしいぜ」
 一子「オタスケマンかぁ、かっこいい〜」
 第二部で無残に殺されることになるとは夢にも知らず暢気なことをほざく一子さん。
 翌日も、オタスケマンを名乗る校内放送が掛かる。しかし、放送室って、そう誰でも出入りできるところじゃないと思うんだけどね。
 声「鷹の羽学園の生徒諸君、昨日に続いて今日もオタスケマンが諸君にプレゼントだ。今日は音楽室に爆弾を仕掛けたよ。5分後に爆発だ」

 単なるいたずらだと分かっているのに、生徒たちは先を争って逃げ出す。まあ、今度は本物の爆弾かもしれないのだが。
 この時、いつもはろくに台詞もない美也子の手下ふたりが、
 「犯人が中にいるかもしれないわ! 捕まえるのよ!」
 と、逆に音楽室に向かって走って行く。
 ただ、校内放送してるんだから、急ぐべきは、音楽室じゃなくて放送室じゃないの?
  
 が、入ると同時に花火が爆発して、「きゃーっ」「いやーっ」と、抱き合って驚くふたり。

 そして三日目。
 声「鷹の羽学園の生徒諸君、二度あることは三度ある、三日連荘で頑張って爆弾を仕掛けたよ。今度は美術室だ」
 美術室では、爆竹やネズミ花火のようなものが爆発する。
 清水「万歳、万歳、オタスケマン、我らが鷹の羽学園のヒーロー・オタスケマン、そうだみんなでオタスケマンの(一瞬詰まる)クラブ作ろうぜ」
 と、悪乗りする清水だが、

 屋内で花火するんじゃねえ!!

 清水は「クラブ」と言っているが、「オタスケマンのクラブ」ではちょっと意味不明なので、ほんとは「オタスケマンのファンクラブ」と言いたかったのではないだろうか?
  
 連日の悪戯に、教師たちも緊急会議を開いて対策を話し合う。
 慎重論もあれば、強硬論も出る。
 高木先生(児島美ゆき)は、「だいたい、日頃生徒を甘やかしてるからこういうことが起こるんです」と、「ハレンチ学園(1970)」でぶいぶい言わせていた(右の画像を参照)とは思えない堅苦しい発言。

 いい加減、ハレンチのことは忘れろ。

 校長「まあ、待ってください。この程度のいたずらで警察を介入させるつもりなどは全くありません」
  
 道原「私も校長先生の意見に賛成です。自由な校風、それが鷹の羽学園の良さではないでしょうか。校長先生もいつも仰っている、人間形成の教育を重視すると言うことは、素晴らしいと思います」
 立ち上がって、校長におもねるような意見を述べる道原。
 男性教師「甘い、そんなことで受験地獄が突破できると思ってるんですか!」
 高木「道原先生の意見に反対です、私は!」
 全体的に、強硬意見の方が多いようだったが、生徒指導部の沼は何故か一言も発言しない。

 しかし、次のシーンでは、
  
 サキ「あたしが犯人〜? そんなぁ!」
 沼「とぼけるな!」
 と、早速サキを犯人呼ばわりしている。

 あのー、校内放送の声、どう聞いても男ですよ?
  
 沼「遂に尻尾を捕まえたぞ! 貴様がやったんだなぁ?」
 と、手首を掴むのだが、普通そう言うのは、何か確たる証拠を見付けたときに言う台詞だと思うのだが。

 三平「ひど過ぎますよ先生、サキが犯人だって言う証拠でもあるんですか?」
 沼「お前は黙ってろ!」
 三平「だいたい沼先生は、サキを目の仇にし過ぎですよ。一体サキが何をしたって言うんですか?」
 愛するサキを庇って言い募る三平……を、食い気味に、
 沼「うるせいっ!」
 と、一喝する。

 ちなみに、彼らの背後に、美也子の手下たちが見切れていて、その様子を伺っているのだが、それは別にのちのストーリーには関係しない。この辺は、いささかちぐはぐだ。
 沼「この女がスケバンだったためにみんながどれほどの迷惑を被ったか! 教師には反抗する、授業はメチャメチャにする……心の休まる日なんか一日もなかった……」

 意外とメンタルの弱い沼先生。
 しかし、この辺も、具体的なサキの暴れぶりを映像で見せないから、説得力に欠ける。

 三平「でもそれは……! 俺はその頃いなかったらよく分からないけど、サキは寂しかったんじゃないんですか? 孤独で、だから!」
 意地でもサキをフォローしようとする三平がいじらしい。
  
 沼「サキ、必ず証拠は掴んでやるからな!」
 竹刀を突きつけられ、
 「先生……」と少し潤んだ目で寂しそうにつぶやくサキ。

 その後、パトカーが学園へ乗り込み、警察による本格的な捜査が開始される。
 突然の方針転換に、沼が校長のところへ怒鳴り込んでくる。
  
 沼「校長、何故警察を入れたんですかあれほど反対なさっていたのに!」
 と、馬鹿でかい文字で表現したいほど、この平泉成の演技は無駄にテンションが高い。

 校長「やもえなかったんですよ」
 沼「何故ぇっ?」
 校長は、抽斗から切り貼りされた脅迫状を出して見せる。

 校長「三日前から毎日のように来てるんです。それに電話でも脅迫が……」

 回想シーンで、校長が、犯人から今度は本物の爆弾を使う、爆破されたくなかったら辞職しろと脅迫されている様子。
 ちなみにここの脅迫電話の声も、犯人役の俳優の声が丸分かりなので、いまひとつ謎解きの面白さがない。
 沼「そんな」
 校長「私はどうなってもいい。しかし、生徒だけには……それで警察に」
 そこへ、青くなった道原がやってきて、火薬の材料である塩素酸カリが盗まれたと報告しに来る。
  
 さて、放課後、清水は友達二人と帰宅中。友達と別れ、ひとりになると、やや鬱屈した表情になる。
 と、いきなり不審者に襟首をつかまれて、人気のない場所へ連れて行かれる。襟のバッジから清水は2-Cだと分かる。
  
 男はヘルメットを被り、マスクをし、サングラスをかけているので、顔は見えないのだが、犯人役の役者が(作り声はしているが)そのまま演じているので、ここでも、視聴者からすれば、誰なのか一発で分かってしまうのが憾みである。

 男「学校に花火を仕掛けているのは貴様だな……貴様が仕掛けたのは最初から見て知っているんだ。近頃成績が下がっていくら勉強しても上がらない。それで勉強に嫌気が差して、花火を学校に仕掛けたというわけだ」
 清水「なんのことだか、わからない……」
 男「貴様が犯人だとばらしてもいいんだぞ、そしたらどうなる、貴様の人生はメチャクチャだ、それでもいいのか? それが嫌だったらもう一度だけ俺の言うことを聞くんだ。もう一度だけ学校に爆弾を仕掛ける。しかし今度は花火じゃない、本物だぁ」
 清水「そんなぁ、もう仕掛けるのはやめたんだ。嫌だよぉ」
 男「やるんだよぉ! もし逃げたりしたら、その時は必ず貴様を見付けて殺す! 分かったな?」

 清水君が(身から出た錆とは言え)人生最大の窮地に陥ってるその頃、
  
 サキは暢気にムクに餌をやっていた。そこで、首輪の通信装置が鳴り出す。やっぱりどう考えても、猫の首輪に通信機をつける意味が不明である。
 ムクは、お構いなし、自分で勝手に餌をくわえて、ベッドの上に運んで食べている。不衛生だなぁ。

 暗闇指令の声「こんばんは、サキ、君の学園の宮川校長だが、知ってのとおり、相次ぐいたずら爆弾事件で、のっぴきならないところへ
追い詰められている。本棚の封筒を取ってくれ」
 サキは本棚の開き戸の間に挟んであった封筒を手に取る。
 (神の野郎、また勝手に人の部屋に入りやがったな!)と、心の中で毒づきながら。

 封筒には、例の脅迫状と校長の写真が入っている。
 脅迫状は、所轄の警察経由で暗闇指令の組織が手に入れたものだろう。ただ、サキも知ってる筈の校長の顔写真は別に要らないと思うが。
 暗闇指令の声「不当な手段で校長と言う重責にあるものを辞めさせる訳にいかない。それだけじゃない、化学室から人を殺傷できるだけの火薬の原料、塩素酸カリが盗まれた。大事に至る前に大至急解決してもらいたい。健闘を祈る」
 表情を引き締めるサキ。このシーン、サキは一切台詞がない。
 また、猫のムクは、諸事情から、早くもお役御免となり、次回からはいなかったことになる。
  
 その翌日(の放課後?)、商店街を歩いていたサキ、ふらふらと魂が抜けたような顔で向こうからやってくる清水に気付く。
 サキ「清水君!」
 清水はサキに気付く素振りもなく、ふらふらと時計店に入ってしまう。サキは、彼が目覚まし時計を物色しているのを見、彼が爆破犯人ではないかと疑う。
 サキ「まさか?」
 彼のところへ行こうとするが、
  
 ちょうど、神のポルシェが滑り込んできて、行く手を塞ぐ。

 ここでアイキャッチ。



Aパート Bパート 今週のチェック
 
 場面変わって、どこかの神社の境内に止まっている神のポルシェ。
 既に夕暮れが迫り、カラスの鳴き声が聞こえている。
  
 神は、助手席に乗せたサキに、校長に対して反感を持っている鷹の羽の教師たちの写真を見せる。

 神「吉田、杉山は、教育に対する考え方が、校長とは根本的に違っていて、ことあるごとにぶつかっている」
 サキ「先公なんてみんな似たり寄ったりじゃない?」
 神「化学の道原は、去年自分の感情から生徒を殴り、停職処分を食らった。それ以来、宮川校長を恨んでいる」

 しかし、左の画像の右側の教師は、さっきの会議では、軽率に警察に訴えるのには賛成できないといっているが、校長も同様に、警察の介入は好ましくないと断言している。無論、そこだけたまたま意見があっただけかもしれないにせよ、「ことあるごとにぶつかっている」と言う表現は、適当ではないように思える。
 サキ「待って、生徒にも怪しいのはいるわ」
 神「とにかく一刻を争う。もしかしたら、今度は本物を仕掛けるかもしれない」
 サキ「分かった。後はあたしが調べる」

  さて翌朝、
  
 登校してきた清水の前に立つサキ。
 清水「やあ」
 サキ「ちょっと顔貸してくれる?」
 清水「へえ?」
 戸惑う清水を強引に人気のないところへ連れて行く。
 清水「おい、なんだよ、こんなとこへ連れてきてー」
 サキ「清水君、爆弾事件の犯人、君でしょ?」
 単刀直入に切り込むサキ。
 考えたら、さっきの時計店での様子だけで、こう決め付けるのは相変わらず無謀と言うか、気が早いというか。
 清水「俺が? かっこいいじゃん、やったねー、へーへっへーっ」
 と、何故かピースサインを出しておどけてみせる清水君。

 日本人のDNAには、ピースサインが刻み込まれているのか?
  
 サキ「ふざけないで! 嘘だというのなら、そのカバンの中見せて……さあ早く、見せてよー」
 強引に詰め寄るが、清水は逃げ出してしまう。
 サキ「待ってー、清水くーん」
  
 他の生徒たちを押しのけて、逃げる清水と追うサキ。
 サキ、校舎内に入るが、清水を見失ってしまう。さりげなく、この時、サキの後ろに一子と照代がいたりします。
  
 人込みを掻き分けて、サキは三平を見つけ、
 サキ「三平!」←早くも呼び捨て
 三平「ああ」
 サキ「ね、清水君見なかった?」
 三平「いや、どうかしたのか」
 サキ「とにかく探して、お願い!」

 だがその時、ファンファーレが鳴り響き、最後の校内放送の開始を告げる。
 声「鷹の羽学園の生徒諸君に告ぐ、鷹の羽学園の生徒諸君に告ぐ。今日もまたオタスケマンが時限爆弾を仕掛けたよ。でも、今度は花火じゃない。正真正銘の本物だ。仕掛けた場所は秘密だ。爆発は8時30分、したがって後10分。諸君、十分に注意してくれよ」
 「本物」と聞いて、蜘蛛の子を散らすように逃げ出す生徒たち。

 サキ「放送室……」
 サキは三平と二人で走り出す。
  
 途中、階段から降りてくる清水とかちあう。
 サキ「清水君! 清水君!」
 三平「清水!」
 清水「なんだよーっ! は、離せ」
 二人は強引に清水をすぐ横の男子トイレの中へ引っ張り込む。
  
 清水「離せよーっ!」
 ひたすら抵抗する清水。
 サキ「やっぱり犯人、清水君だったのね? 爆弾は何処に仕掛けたの?」
 突然、高笑いを発し、開き直る清水。
 「ふっ、ははははっ、はははははっ、ばれたか、そう何を隠そう、私が鷹の羽学園のヒーロー、オタスケマンだったのです!」 
  
 三平「清水!」
 清水「最高のジョークだったでしょう? 灰色の受験生活が、少しはスカッとしたと思わない? 今度はどんな悪戯を考えてやるかなぁ……あっそうだ、二人も一緒にやらない? 三人合わせて、オタスケマントリオ、なんつって! ははははっ」
 と、この松田洋治さんの独演会(やっぱ上手いわ、この人)の間、ぼーっと突っ立ってるサキと三平の後ろ頭が笑える。
 清水のワルノリに、遂にサキの怒りが爆発。
 サキ「いい加減にしろ、清水!」
  
 いきなり清水に掴みかかって、ビンタを一発、トイレの出口まで突き飛ばす。
 こちらも真顔になって「なにするんだっ!」と吠える。
  
 サキ、完全なスケバン口調になって、

 サキ「てめえが今度仕掛けたのは、本物の爆弾じゃないのか?」
 三平「本物の爆弾? ほんとなのか、清水?」
  
 清水「学校なんかぶっ壊れちまえばいいんだぁ! 勉強ばっかりして何が面白いんだーっ!」
 突然、不満をぶちまける清水。

 サキ「なにぃ?」
 昔自分も学校を荒らしまくって、全然勉強しなかったくせに、サキが怒りの表情を見せる。
 清水「受験勉強して、一流大学に入って、いいところに就職して、それがなんだってんだよーっ、なにが面白いってんだぁーっ?」
  
 サキ「てめえ、甘ったれんな! だから爆弾仕掛けてもいいってのかーっ、他の生徒が怪我してもいいってのかーっ?」
 清水の襟首を掴んで立たせ、反対側の床に投げ飛ばす。
  
 サキ「てめえっ、人殺しになりたいのか、このみんなの学園を、ぶっ飛ばしてもいいって言うのか!」
 全力でぶつかりあう若手俳優たちの瑞々しい芝居は素晴らしい。もっとも、斉藤由貴さんがいくら凄んでも、あまり迫力はない。

 サキの言葉が胸に沁みたか、清水は凛々しい表情になり、無言でトイレから飛び出て、爆弾を仕掛けたところ、校長室へ向かう。
 サキと三平も後を追う。
  
 清水は、本棚の間に置いていた爆弾を取り出し、急いで解除しようとするが、梃子摺る。

 サキ「あと1分で爆発だわ」
 三平「清水、急げ!」
 清水「ダメだ。この隙間にあるピンが、どうしても取れない……こんな筈ないんだけど」
 三平「バカヤロウ! なんとかしろよーっ! ……あと20秒……」
 清水「ダメだ……おかしい、できない、俺が組み立てたんだから、出来る筈なのに……手が震えちゃってて」

 ここで、サキは一旦、窓から校舎を離れる沼や生徒たちを見る。
 サキ「二人とも……どいて!」
 言いながら二人を突き飛ばし、
  
 ヨーヨーを取り出すと、そのチェーンを引っ張り、本体から引き千切る。
  
 それを投げて、問題のピンにまきつけて引き抜くと言う神業を見せるサキ。
 しかし、このシーン、時限装置の状態が分かりづらく、スタッフの意図どおりの絵が撮れているとは思えない。
 とにかく、ピンが抜けると同時に回路がショートしたように、火花が散る。
  
 で、お約束だが、1秒前で時計が止まる。
 三平「はー、やったーっ」
 三平は喜ぶが、同時に、サキが咄嗟に見せた妙技に驚きを見せる。
 しかし、この段階ではまだ、三平がサキの素性や身分について詮索することはないのだった。
  緊張が解けた清水は、床に突っ伏して、子供のように「ごめんなさーい、ごめんなさーい」と泣きじゃくる。
  
 サキは、優しく清水の肩を抱き、
 サキ「清水君、誰かに命令されて、爆弾仕掛けたんでしょ? 誰なの?」
 清水「それが、顔を隠していて、わから……そうだ、ここんところに、大きなほくろが」
  
 と、真犯人が清水を脅した時のほくろの映像と、サキが神に見せられた化学教師・道原のスナップとが表示される。

 サキは、それだけで、ほんとにそれだけで、道原が犯人に違いないと決め付ける。
  
 スッと立ち上がり、左手の傷を見てから、グローブを嵌める。
 そして、ヨーヨーをしならせながら、真犯人の下へ向かう。

 スケバン刑事といいつつ、斉藤由貴さんがヨーヨーを苦手としていたのは有名だが、ここでは歩きながら4回連続でヨーヨーを受け止めることに成功している。最終回のメイキングで悪戦苦闘していたのが嘘のようだ。
  
 化学室で、道原がいつまで経っても爆発しないので不審に思っていると、サキが勢いよくドアを開けて入ってくる。
 それに対する道原の「なんだ、貴様はーっ!」と言う反応はちょっと変かも。どう見たって鷹の羽の生徒にしか見えないんだから。

 また、道原が校舎内に残っていたと言うことは、爆弾もさほど大した威力ではなかったのだろう。彼の目的はあくまで騒ぎを起こして校長を追い落とすことなので、当然だ。
  
 サキ「2年B組、麻宮サキ、またの名は、スケバン刑事!」
 名乗ると同時に、景気付けにヨーヨーを飛ばして薬瓶を砕き割って、道原をびびらす。ヨーヨーを受け止め、桜の代紋を誇示する。
 道原「桜の代紋!」
 サキ「スケバンまで張ったこの麻宮サキが何の因果か落ちぶれて、今じゃマッポの手先、だがな! てめえみてえに、教師の癖に学校に爆弾を仕掛けようなんて、そこまで魂は薄汚れちゃいねえぜっ!」
  
 道原「爆弾? 何を証拠にぃ」
 鬼のような形相でしらばっくれる道原先生。

 サキ「証拠? 証拠なら見せてやらぁ!」
 と言ってサキが床に放り投げたのは、さっきの爆弾。再び、時限装置が起動している。

 サキ「この教室から盗んだ塩素酸カリで作った時限爆弾……あと1分で爆発するぜ!」
 道原「ぶぁっ、ぶぁかばかしいっ!」
 頬を引き攣らせて吠える道原。

 性格俳優・石山律雄さんの面目躍如、と言いたいところだが、このふてぶてしい面構え、一介の化学教師にはとても見えない。
 爆弾が大写しになるが、ちゃんと正常に動いている。サキにそんなことは出来ないから、清水にやらせたのだろうか?
 サキ「正直に吐けっ、花火事件に便乗して、校長に脅迫状を送り、校長室に爆弾を仕掛けさせたのも、てめえだなぁっ!」
 ドスの利いた声で道原に自白を迫るサキ。

 どうやら、ほんとに証拠がないらしい。

 実際、爆弾を仕掛けたのは清水なので、この犯罪を立証するのは難しい。それでも、爆弾に道原の指紋がついているとか、校長への脅迫電話の声紋が道原のと一致したとか、そういう確実な証拠が提示されていれば、サキの「刑事」としての肩書きにも箔が付くのだが。
 道原「や、やめろーっ、貴様も一緒に吹っ飛ぶぞ!」
 部屋から逃げ出そうとするが、すかさずサキがヨーヨーを飛ばして出口付近の薬瓶を壊し、阻止する。
 びびって、黒板に背中を押し付ける道原。
 サキ、しゃがみこんでから、右へ左へヨーヨーを飛ばし、スチールの棚を道原の方へ倒す。
  
 完全に腰の抜けた道原、その場にズルズルと座り込む。
 サキ「あと10秒、9、8、7……言えっ!」
 とにかく力尽くで自白させようとするサキ。

 死にたくない道原は、とうとう、「わかった、言うからやめてくれ。私が命令したぁ、校長が憎かったんだ……」と、罪を認める。

 やっぱり、石山さんはうまい。
  
 サキ「汚ねえ! ……よん! さん! にぃ! いち!」
 憤りながらも、カウントダウンを続けるサキ。
 サキ「ゼロ!」

 こいつ、完全に楽しんでるな……。
 道原「どぅわぁ〜っ!」
 絶叫する道原だったが、無論、本物ではなく、最初に清水が仕掛けていたような花火だった。
 これも、清水に用意させたのだろうか?
 拍子抜けした道原の顔を見て、冷ややかな笑みを浮かべるサキ。
  
 最後は、いつものポーズからヨーヨー投げ!
  
 今回も、犯人の両手をチェーンで縛って逮捕完了。
 まあ、道原が自白したと言っても、それは証拠にはならないのだが、起訴に必要な証拠集めとかは、普通の警察がやるんだろう。
  
 強く引っ張って、チェーンを切り離すと、代わりにヨーヨー本体が飛んで戻ってくる。
 何回見ても、どういう仕組みになっているのかよく分からないのだ。
 そのまま家路に着くサキ。
  
 反対側から三平が「サキーっ」と、名前を呼んで走ってくる。
 三平「サキ!」
  サキ「化学室、ずいぶん汚れてるよ、掃除しといてね!」
 と、言ってそのまま歩き出そうとするところでエンドマーク。

 あまりにあっさりし過ぎで余韻も何もない。清水君、脅されたとはいえ爆弾を仕掛けたりして、この後、どうなったんだろう?





Aパート Bパート 今週のチェック
週の恭一郎チェック
・今回は、表面的にはサキを助手席に乗せて境内にドライブとしゃれ込むだけで、大して見せ場はないのだが、資料の入った封筒は、どう考えても神がサキの不在時に勝手に上がり込んで置いて行った物だろう。その様子を想像するとちょっと怖い。
今週の三平チェック
・登場2回目にして、早くもサキと一緒に登校し、場合によっては「三平」と呼び捨てにされるほど親密になっている。

・沼先生に犯人扱いされるサキを必死に庇ったり、爆弾の解除にも危険を顧みず立ち会うなど、人間としての魅力が光る。
今週の暗闇指令チェック
・今回も、猫の首輪を通して、リアルタイムでサキに命令するが、特に記すことはない。
今週の突っ込みどころ
・オタスケマンを捕まえようと、誰も放送室へ行こうとしないのが不思議である。

・道原が、爆弾騒ぎの時に化学室に居残っていたのも考えれば変だ。

・最大の突っ込みどころは、サキが脅しと暴力で犯人に自白させているところ。ああいうのを違法捜査と言うのである。……ま、いつものことだけど。
今週のまとめ
・ストーリーは単純で、謎解きの妙味も乏しいが、登場人物(と言うか、ゲスト俳優)の個性がはっきりしていて、なかなか面白い。特に、松田洋治演じる清水君の存在が光る。

・今週の評価 ★★★☆☆(3/5)