×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

第16話 決死の脱出! 恐怖の地獄城
Aパート Bパート 今週のチェック
 
 前回、サキが海槌レミの仕掛けた罠にまんまとはまり、殺人の濡れ着を着せられてしまったことがナレーションと映像で説明される。

 そして早くも特別少年院に送られているサキ。さすがに話が早過ぎる。
 また、なんとかのひとつ覚えのようにアクションシーンや急迫したシーンに使われるBGMが流れているのもいただけない。
 所長室へ連れて来られるが、スカートを履いているのがちょっと違和感である。普通はズボンだよな。
 所員「1036番を連れて参りました」
 ちなみに桜木所長を演じるのはベテラン女優の露草千春である……が、はっきり言ってミスキャストだなぁ。
 桜木「自分の罪を悔い、正しい行いが出来るようになるまで努力しなさい、そうすればここから出られる日も近いでしょう」

 ぷいと顔を背けるサキ。
 桜木「ま、いいでしょう、誰でもはじめに来たときはみんなそうですよ……1036番の担当は田代さんでしたね」
 田代「はい、私です」
 その男こそ、人造人間キカイダーこと、伴直弥(現・大介)ではないか。

 伴直弥が演じているので、管理人はてっきり、このキャラ、一見悪役に見えて実はサキを守るために潜入している善玉なのかと思っていたが、終わってみればただの極悪人だった。

 露草さんの出番はほんとにここだけなので、特別出演のような扱いである。

 ここでオープニングタイトル。
 田代は手荒にサキを扱い、奥まったところにある独房に叩き込む。
 ここは、「特別房」と呼ばれるところで、反抗的なものなどを収容する部屋らしい。
 田代「食事は一日一回、しかし労働は休ませない……どんな連中でも三日もあれば死んだ方がマシだと思うようになる」
 さらに田代は、サキがスケバン刑事であることを承知で、彼女の背後にいる組織のことを吐けば優しくしてやると早速手の内を明かす。
 この辺も、あまりにストレート過ぎて、だからこそ逆に彼はサキの味方なのではないかと勘繰ってしまったが、例によって二重の罠が仕掛けてあることが後で分かる。

 サキ「あんた、海槌の……」
 言いかけたサキを田代は何度も平手打ちする。
 それにしてもこういう非道なことを部下が堂々としているのに何も知らない様子の桜木所長、彼女も悪役だったら納得なのだが、彼女は普通の穏やかな所長らしく、この辺も首を傾げてしまう。

 ひとりになったらサキ、鉄格子から外を見るカットにサブタイトルが重なる。
 そんな状況のサキとあまりに対照的な海槌三姉妹の優雅なセレブ生活。
 サキがあれこれ考えていると、パカッと扉の下部が開いて、田代がトレーを差し出す。
 田代「メシだ。一日一食だからな、よく味わって食うんだゾ!」
  
 サキはのろのろのと近付いて受け取ろうとすると、田代がわざとそれを落としてしまう。
 ここ、斉藤さんがわざわざカメラ前を避けて、落とされる予定のトレーがはっきり映るところに移動するのがいかにもドラマである。
  
 田代「すまんなぁ〜お前の分はこれしかないんだ。これを食べてくれ」
 わざとらしく謝る田代。
 雑穀メシにたくあん、味噌汁など、いかにも刑務所メシと言う感じの献立。
  
 そんな惨めな食事に比べて、あまりに対照的なレミたちのお食事……いささか、しつこいかな。
 乗馬クラブの横のレストランで話している三人。サキのいない間にも、あゆみたちによる鷹の羽学園乗っ取りの計画は進められている模様。
 その鷹の羽の職員室へ出勤してきた沼先生。
 もう完全にそのネクタイ、トレードマークにする気だな。

 それにしても、沼といいムードだった高木先生(児島美ゆき)、いつの間にかいなくなっちゃって残念だ。
 職員室には、一度に着任してきた四人の新顔教師がおり、沼に挨拶する。怪訝な顔をする沼。
 勿論、彼らは海槌家が送り込んできた連中である。
 さてその夜、サキがすきっ腹を抱えて寝ていると、何者かが裸足で独房に入ってきて、サキの首を絞めながら女の声で「お前の背後について吐け、さもないと」とこれまたストレートに訊いてくる。もう少し工夫したらどうや?

 サキはその手を払い、揉み合っている最中、その肘のあたりにアザがあるのを見る。侵入者はさっさと逃げてしまう。

 同じ頃、
 三平が神のポルシェの助手席に座り、何故サキを助けてやらないのかと詰め寄っていた。
 神は、組織としてサキを助ければ組織のことを敵に知らせてしまうことになると慎重だった。

 三平「あんたの組織なんてカンケーねーや、問題はサキなんだよ!」
 三平は怒って自分ひとりでも助け出してやると車から出るが、
 神「待て! タケシ殺しの真犯人さえ挙げれば、サキは当然無罪で釈放になる」

 しかし、神はこの時点で海槌一族がサキから背後関係を聞こうとしているのは知りようがないのだから、サキが所内で暗殺されることだって十分考えられただろう。自分たちのことを知られるのを警戒して、サキをすぐ助けないと言うのはシナリオ上の方便に過ぎない。

 そのくせ、神のプロフィールや顔写真などが本名で警察のデータベースに堂々と残ってるのはいいのか?
 翌日、少年院のそばの空き地で何やら作業をさせられている女子収容者たち。
 何も食べていないサキはさすがにつらそうだ。なお、ここではズボンを履いている。
 スコップやクワを抱えて少年院の建物に戻ってくるサキたち。
 と、敷地内にクリーニング屋のバンがあり、その助手席には三平の姿が……驚くサキ。
 ボーっとしていると、田代にどつかれ、後ろの収容者たちにぶつかる。謝るが、「新入りはごめんじゃすまねえんだよ!」と、殴られる。

 サキの境遇を見て心を痛める三平。彼は出入りのクリーニング屋の助手としてサキの様子を見に来たらしい。
 整列して歩き出す収容者たち。サキの隣に立った女性は、
 「あいつら弱い者イジメだけが趣味なケチな奴らサ」
 と、サキに話しかける。
 同時に、左手でサキを攻撃しようとするが、すかさずサキにガードされる。

 なんか、思い切りサキの顔面にめり込んでいるように見えるが……

 女性は「やるねえ、あんた」と、笑みを見せる。
 三平がそんな彼らの後ろ姿を見送っていると、
 「おらあっ、ぼやぼやしてないでさっさと手伝えよ」と、雇い主の男性に怒られる。

 田代が廊下を行進させていると部下の所員がヤスリが一本なくなっていると報告に来る。そのヤスリは、950番深町ミドリ、つまりさっきサキと話していたあの女性の部屋から見付かる。
  
 田代、彼女の尻を蹴飛ばして特別房へ叩き込む。彼女もここではスカートに着替えている。この少年院、普段はスカートで、作業の時だけズボンを履くようになっているのだろう。
 壁に頭をぶつけ、「いてえなぁ! このぉーっ!」と、野獣のような形相で叫ぶミドリさん。演じているは牧野美千子さん。1984年の「超電子バイオマン」のピンクファイブ役で有名。と言うことは、かつて特撮ヒーローで善玉だったふたりが今回は悪役を演じていることになる。普通、どちらかは実は善玉だったと言うことになりそうだが、実はふたりとも本物の悪玉だったというのが意外なオチである。
 こんなのと同室かよ、とゲンナリするサキ。
 ところで、特別房って独房じゃないのか? この調子で不届き者が続出して皆ここにぶちこまれたら、窮屈でたまらん。
 ミドリはサキを見て、少し嬉しそうな声を出す。
 「へえ、あんたと一緒か。とーんだドジ踏んじゃったよ……あと一日ありゃ、うまく鉄格子を外せるトコだったんだけどね……あたし深町ミドリってんだ、これでも、元東京スケバン連合の副代表までやってんだよ!」

 妙に馴れ馴れしくべらべら話しかけてくるミドリ。これ、彼女が海槌の刺客じゃなく、普通の受刑者だったら、そっちのほうがサキにとって怖かった気がする。この調子で延々喋り倒されたら、発狂する。
 だが、勘の鋭いサキは、すぐに彼女の袖をまくりあげ、前夜に彼女を襲った侵入者と同じアザを見付けてしまう。
 ミドリはあっさり観念して、出所を餌に田代に命じられてサキの背後の組織について探ろうとしたことを白状する。
 もっとも、視聴者は、田代がヤスリのことで彼女をここにぶち込んだことを知っているので、彼女が嘘を言ってるのがすぐ分かってしまう。ただ、一旦こうして彼女が正体を晒して見せることで、最後の意外性を効果的にしているのは確かだ。容疑の免疫性と言う奴だ。
 彼女は結婚の約束までした相手がいると言う。サキは、自分と組んで見ないとかと持ちかける。
 ビックリ顔になるミドリ。こうして見ると、牧野さん、なかなか可愛い。速攻で引退してしまったのが惜しまれる。
 その後、ミドリはひそかに田代に、サキがクリーニング屋を利用して外部と連絡を取っていると知らせる。この場面だけ見ると、やはりミドリは田代の仲間のように思えるのだが、
  
 田代がクリーニング屋を調べている間に、ミドリは三平に近付いて「内部に海槌の手下がいる。サキに濡れ衣を着せた刑事を探れば何かつかめるかもしれない」と言う意味の伝言を伝えているので、あれやっぱりサキの味方なのかなと視聴者は思う。
 実際、直後に彼女はまんまと田代を騙してやったとサキに報告し、三平にも伝言を伝えたと言うので、やはりそうなのかと思う。ネタ晴らしをすると、彼女も田代も海槌の刺客なのだが、田代はミドリがそうだとは知らないのだ。
 しかしそうすると、ミドリが三平にサキに言われたとおりに伝言するのはちょっと変じゃないかと言う気がする。三平に伝言しようがしまいが、サキには分からないわけだし。
  
 いずれにせよ、田代をダシにしてミドリはサキの信用を得ることに成功する。
 彼女が調理室から持ってきたと言うおにぎりも、「ありがとう!」と、心の底から感謝して、
 疑いもせずがぶっと食べる。
 世にも嬉しそうな表情を見せるサキ。

 一方、神は所轄署の署長に会い、サキを陥れた沢入刑事が何らかの組織に操られて不正を働いているのではないかとカマをかける。

 署長は否定するが、
 そのことはすぐレミに知らされているので、署長自身、海槌の息がかかっていたのではないか?
 とにかく、レミは万一の時は沢入も消してしまえと自動車電話で指示する。

 神の動きが分かった以上、サキは殺してしまうべきだと主張する妹たちだが、
 レミ「いいえ、それはまだ早いわ。サキの口から直接聞き出してやる。そうでなければわざわざ私が手を下した意味がないわ、これから私の計画が本当に動き出すのよ」

 と、即座にサキを殺すことには同意しない。ま、現況なら、サキを殺すのは簡単なので、レミにそう言わせるしかないのだが、さすがに説得力に欠ける。そもそもサキ自身、暗闇指令の組織についてはほぼ何も知らないので、レミのこの発想自体、的外れなんだけどね。


 田代が特別房へ飛び込んできて、おにぎりを盗んだ件、クリーニング屋の話が出鱈目だった件を挙げ、「裏切ったなぁ。何を企んでいたか吐かせてやる」と廊下へ引き摺り出してしまう。


 一方、(神や三平に付け狙われて?)身の危険を感じていた沢入は公衆電話から、恐らくレミか、レミの部下だろうが、助けを求めていると、外へぬっと神の姿が現れる。


 再び少年院。田代に連れて行かれたミドリは、近くの部屋で田代に拷問されていた。ただし、悲鳴が聞こえるだけでサキ(と視聴者)の目にはその様子は見えない。この辺も、拷問されているふりをしているのかと思ったが……。
 拷問部屋から出てきた田代、覗き窓から見ているサキに、
 「ミドリの奴、なかなかしぶとくってなぁ。吐く気になるまでああやって毎晩痛め続けてやる」

 サキは「悪魔ーっ!」と罵倒する。
 帽子にちょっと手をやり、
 田代「誉めてくれてありがとう」

 サキ「いいえ、どういたしまして」(言ってません)


 田代は、サキが組織のことを喋ればミドリは助けてやると言う。そしてまた拷問を再開する。
 ピシピシと言う音と、ミドリの叫び声に、口に手を当ててビクッとするサキ。
 絶え間なく聞こえる悲鳴に耳を塞ぐサキであった。

 ここでアイキャッチ。



Aパート Bパート 今週のチェック
 
 夜、沢入刑事は何者から懸命に逃げていたが、
 目の前にこんな濃い顔が現れてギョッとする。

 神「タケシ殺しの真犯人はあなたですね。そしてそれは海槌レミに命じられたことだ」
 図太いようでいて小心の沢入は、走って逃げ出すが、すぐに何者かに狙撃される。

 舞台はまた少年院へ。今回、頻繁にシーンが変わる。
 一部の視聴者の予想を裏切り、ちゃんと拷問された跡のあるミドリが、特別房で横になっている。
 タオルすらない部屋なので、サキはトイレットペーパーを折り畳んで、水道の水で濡らし、高熱を発しているであろうミドリの額に乗せる。はっきりいって、ありがた迷惑だと思う。
 ミドリ「大したこたぁないよ、学校にいた頃はいつだって……このくらいの傷ぅ」
 気丈に立ち上がろうとするミドリ。そこへ田代が入ってきて、そんな状態のミドリにも作業をさせようとする。
 サキ「待ちなよ、こんな体で働けるわけないだろう!」
 田代「よおし、分かった。お前が例のことを吐くって言うなら、休ませてやる」
  
 病人メイクがわざとらしいサキは、そう言われて一瞬迷うが、ミドリが「いいよ、あたし、働くよ!」と制する。
 ここは、そのままサキに喋らせた方が彼らのためのようだが、ミドリはあくまでサキを殺すのが目的らしいので、こういうちぐはぐなことになるのだ。レミも、別々の刺客を送り込んで二系統の命令を与えると言うのは、手が込み過ぎている。しかもミドリは田代のことは知っているのに、田代はミドリのことを知らないと言うのも、計略として間違っている。ふたりが組んでいれば、サキを騙して口を割らせることも可能だったろう。

 サキは自分が二人分働くと主張するが、田代は許さずに病身のミドリを無理矢理引っ張り出してしまう。
 と、ここでまたレミの作戦室にスイッチ。田代からの報告を受けているのだろう。もっとサキをいじめろと命じる。
 そこへ妹たちが入ってきて、沢入が死んでおらず、しかも自白を始めたことを知らせる。

 刑事と彼らのつながりが暴露されるとおしまいだと危惧する妹。しかし、そんな下っ端工作員(沢入)に、彼らのような上層部の人間が直接接触していたのだろうか?

 レミは「落ち着くのよ、これであなたたちが待ち望んでいた時がやってきたと考えればいいじゃない? 遂にサキを殺す時が来たと言うこと……」と、よく分からないことを自信たっぷりに言う。
  
 あゆみとクミはそう言われて驚いたような顔をし、怪訝そうに顔を見合すのだが、やがてニンマリとレミを見るのだった。

 あんたら、ほんとに意味分かってるの?

 分からないので笑って誤魔化してるようにしか見えない。

 さてまたまたまた少年院へ舞台は移る。
 例によってずかずかと田代が特別房へやってくる。サキ、ミドリとも反抗的な眼差しで応じる。

 サキ「今度は何だよ?」
 田代「1036番麻宮サキ! ついてこい」

 サキはミドリと頷き合ってから、田代に従って出て行く。
 サキが連れて来られたのは、地下の廃墟のような広い監獄であった。地面には地下水があふれ、かなり不潔だ。
  
 サキ「かっこいいこと言って、こういうことだったのかい」

 このサキの台詞だが、田代はこの直前に、サキの口を割らせるいい方法を思い付いた意味のことを口にしているが、それが「かっこいいこと」なのだろうか? また、「こういうこと」と言うのは、その立場を利用してサキにエッチなことをしようとしているようにも受け取れる。

 ひょっとしたらサキ、そう言う展開なのかと勘繰ってしまったのかもしれない。
 だが、田代は「もうお前はもう用済みなんだそうだ。俺の手で病死ともなんとでも書き換えられるのさ、死んで貰うぜ」と、単にサキを殺そうとするだけだった。「なんだそっちか」と、サキは内心思ったのではないだろうか?(註・違うと思います)

 無論、これはレミの指図で動いているのだろうが、沢入の自白から、サキの口を封じる必要が生じたためだろう。当のサキさえ死んでしまえばその辺はうやむやに出来る、と言うことか?
  
 田代は警棒でサキを殴り殺そうとするが、サキも必死によける。
 ここは、斉藤さん本人が水を被りながら熱演している。
 しかし、卑劣な田代にしては「正々堂々」し過ぎていて、面白味に欠ける方法だ。事前に彼女に手錠をかけた上で襲うとか、そういう工夫が欲しかった。まあ、サキの強さを見くびっていたのだろう。
 しかし、もみあってるうちに警棒を奪われ、逆にサキにボコボコにされてしまう田代。
 田代「助けてくれえ〜殺さないでくれ〜あうう〜」

 色んな意味でがっかりだよ、ジロー。
  
 サキ「殺しはしないさ。あんたにはいろいろ聞きたいことがあるんだ……たとえばあんたと海槌の関係とかね!」
 田代「分かったぁ、うう、何でも話す」
 しかしその瞬間、どこからか飛んできた釘が、田代のこめかみに刺さる。
 「うっ」と呻いてその場に崩れ落ちる田代。
  
 サキが振り向いた先には、なんとミドリが不敵に笑って立っているではないか。

 いつも思うことだが、こういう場合、田代よりサキを刺した方が早いんじゃないの?

 ミドリは口に含んだ釘を飛ばしてみせてから、
 ミドリ「そう、ご想像の通り、あたしはあんたの為に海槌から派遣された刺客、ちゃんとそいつが始末しておいてくれればあたしが出ることもなかったのに」
 サキ「今までのことはみんな芝居だったのかい?」

 ニヤリと笑うミドリ。
 サキ「じゃ、あたしのメッセージを連絡してくれたのも……」
 ミドリ「ふっはっはっは、レミ様にあの件をお伝えしたら、これでますますあんたの背後が活発に動き出すって、レミ様はお喜びだったそうだよ」

 と、なんとなく管理人のさっきの疑問に答えるようなやりとりがあるが、これはシナリオライターが整合性を保とうとして加えたものだろうが、特に要らないと思うけどね。それに、結果的に神に沢入をマークされたため、沢入を殺そうとして失敗して自白させられたことを考えると、レミが喜んでいたと言うのも腑に落ちない。

 それに、サキが三平に指示しなくても、神は沢入のことを怪しんで調べ回っていたと思うんだけどね。サキに指摘されなければそこに気付かないほど、神はバカではあるまい。

 それとミドリは、いくらでもサキを殺せる機会があったと思うが、何で今まで手を出さなかったのか? サキに背後関係を喋らせてから殺せと言う、田代と同じ命令をレミから受けていたのなら、さっきも書いたけれど、ミドリの為に喋らせることも可能だったのに、ミドリ自身がそれを制しているのは矛盾することになる。

 ま、とにかくサキが含み針(釘)攻撃に苦戦していると、突然ヨーヨーが飛んできてサキの掌に収まる。
  
 普通、誰が投げて寄越したのかまず確認すると思うが、サキはそちらを見ようともせず、ミドリを睨む。
 怯んであとずさるミドリ。
  
 サキ「許せない! 人の真心を踏みにじる奴が、一番許せない!」
 ミドリ「ふっ、真心なんて物があるうちは、所詮あんたは海槌レミ様の敵じゃないね!」

 ここのミドリの台詞回しは独特で、耳に残る。それまでは善玉を演じてきた牧野さん、悪役を演じるのに苦心したことだろう。
  
 ミドリの放った針(釘?)をヨーヨーで受けると、
 サキ「これでも、喰らえ!」

 必殺のヨーヨー攻撃。もっとも、これは命中しない。
 その後、ミドリの持っていた釘をヨーヨーで当てて水中に落とさせる。
  
 口ほどにもないミドリ、武器を無くすとさっさと逃げようとするが、背後からヨーヨーの直撃を受け、
 「あーっ」と割と情けない叫び声を発し、水の上で何度ももがく。
 しかしここで神が「そこまでだ!」と、現れる。無論、さっきヨーヨーを投げたのも彼である。

 サキ「神!」
 神「サキ、お前の罪は晴れた。今すぐ鷹の羽へ戻れ。海槌レミがまた新たな計画を実行し始めている」
 サキは頷いて、ミドリを見る。
 ミドリは怯えた野獣のように水の中でもがいている。

 ちょっとこのへたれぶりは不自然である。
 田代と言い、彼女と言い、サキを罪に陥れたことを白状したであろう沢入と言い、レミの部下はこんなのばっかりである。

 最後はいつものようにチェーンで彼女の手首でも縛るのかと思ったが、
 今回はそんなミドリの様子を哀れむような見るだけのサキだった。

 結局、ミドリって何者だったのか、よく分からないまま終わってしまうのが消化不良である。それに彼女から海槌レミのことを聞き出せば、それで海槌一族を摘発できそうな気もする。
 しかし、負け惜しみだけは天下一品のレミ、
 「麻宮サキ、さすが私もあなたをちょっと甘く見過ぎていたかもしれないわね……でも結局あなた程度の人間がわたしに歯向かって来てもどうにもならないのよ……今度こそそれをようく教えてあげるからね、サキ」と、全く反省していない様子。



Aパート Bパート 今週のチェック
週の恭一郎チェック
・要所要所でサキや三平をサポートする。沢入に、サキのことを自白させ、サキの無実を証明したのだろう。
今週の三平チェック
・サキの為にクリーニング屋に化けて少年院に潜入するアグレッシブなところを見せる。
今週の暗闇指令チェック
・出番なし。
今週の突っ込みどころ
・気がついたら、沢入のその後が説明されていない。あゆみたちは彼の口から自分たちのことが暴露されたらおしまい、みたいなことを言っていたのに、その後、彼の口から漏れた形跡はない。瀕死の沢入、サキのことを白状しただけで、死亡したのかも知れない。あるいは、レミの差し金でその後、口封じされたのかもしれない。

・田代とミドリ、ふたりとも刺客だったと言うのは面白いが、ミドリの役割がいまひとつはっきりしないのが難点だ。田代の監視役も兼ねていたのだろうが、その行動に一貫性は感じられない。

・今気付いたけど、サブタイトルに「決死の脱出」ってあるけど、そんなシーンなかったぞ。
 
今週のまとめ
・サキが少年院にぶちこまれ、しかもさんざんひどい目に遭うと言う異色のエピソード。料理次第でもっと面白く出来たと思うが……。
 アクションも申し訳程度で、カタルシスを味わえない。

・今週の評価 ★★★☆☆(3/5)